就活・新卒採用で成功する広告媒体の仕組みやポイントとは?
Ads Universityブログ編集部
UNIVERSE Adsの紹介から、WEBマーケティングに携わる方向けに、アドテクノロジーに関わる幅広いコンテンツをお届けします。
コロナ禍を経て、新卒就活の状況が変化しています。それにともない、新卒就活に対する広告の状況も変化しています。
この記事では、新卒就活とそれに対する広告の現状、新卒就活の流れと広告媒体との関わりや仕組み、そして企業が、就活・新卒採用を行ううえで成功するための広告媒体の活用方法やポイントなどについても解説します。
目次を表示
- 新卒就活の現状
- 新卒就活に対する広告の現状
- Web広告の種類
3.1 純広告
3.2 記事広告
3.3 ディスプレイ広告
3.4 SNS広告
3.5 リターゲティング広告
3.6 リスティング広告
3.7 アフィリエイト広告 - 新卒就活の流れと広告・媒体の関わり
4.1 認知(潜在的)
4.2 興味(顕在化)
4.3 応募
4.4 選考・内定
4.5 入社 - 新卒採用における広告を成功させるステップ
5.1 自社分析
5.2 採用ターゲットの設定
5.3 採用ターゲットのニーズ調査
5.4 効果的なアプローチの検討
5.5 採用施策の実施
5.6 志望度を下げる要因の調査 - 新卒採用にWeb広告を活用するメリットとデメリット
6.1 ターゲットに合わせて配信できる
6.2 潜在的なターゲットにアプローチできる
6.3 コストがかかる - コロナ時代に対応した新卒採用ツール「UNIVERSE for Recruitment」のご紹介
7.1 ワンランク上のキャリアを目指す学生層へのターゲティングが可能
7.2 大規模な配信先数 - 就活・新卒採用では効果的な広告運用を!
コロナ禍を経て、新卒就活には劇的な変化が起きています。
さまざまな活動の自粛要請などに起因して、就職活動の開始が遅くなるとともに、従来であれば3月に本格化し動きが活発になる新卒就活が、後ろ倒しになってしまいました。
その結果、企業の選考が長期化することとなり、以前は10月には終了していた企業の選考が、選考期間が長い企業では12月まで長引くようになりました。
また新卒就活では、複数の企業が参加する合同企業説明会や就活関連のイベントが多く開催されます。しかし、コロナ禍でリアルイベントの開催は軒並み中止になり、その後多くの就活関連イベントが、オンラインで開催されるようになりました。
企業個別の説明会、大学訪問などの採用母集団形成や、面接、筆記試験など採用過程も、オンラインで開催されるケースがますます増えています。
一方、企業自体の業績悪化で、新卒採用の人数を減らしたり、新卒の採用自体を取りやめる企業も出ているのが現状です。
コロナ禍で新卒就活の流れや仕組み、トレンドが変化する中、新卒就活市場における広告を取り巻く環境も変化しています。
学生が就活においてオンラインを活用する機会は、以前より増加しました。
そのため、就活生をターゲットにした広告を展開する場合は、SNSを含むインターネット上で配信されるWeb広告を活用するのが有益です。
また、個人を特定しないユーザー同意のあるWebアンケートや、求人サイトが保有しているデータなどを活用することで、自社の採用母集団形成に必要な学生を、より捉えやすくなりました。
結果を踏まえ、さまざまなメディアに広告掲載することが、企業にとって理想的な行動と言えます。
例えば、広く就活生にアプローチするのであれば、新聞社やテレビ局などがニュースを配信するサイトに広告を掲載するという方法が考えられます。
また、特定の分野に興味・関心を持つ就活生をターゲットにするならば、その分野に特化したサイトに広告掲載することを検討してみましょう。
就活向けに限らずですが、Web広告にはさまざまなパターンがあります。それぞれについて解説いたします。
3.1 純広告
純広告は、特定のウェブサイト上の、特定の広告枠に配信される広告です。
写真やキャッチコピーを盛り込んだバナー広告や、テキスト広告などさまざまなパターンがあります。
広告主を認知してない人や、サービスを知らない人にも幅広くアプローチが可能です。
一方で、就活生ではない人や、広告主に興味・関心がない人にも配信される可能性があります。
そのため、ターゲットとする就活生が閲覧するサイトを特定し、そのサイトに純広告を掲載することで、集客につなげられます。集客力のあるサイトの純広告は、費用が高くなりますが、ターゲットを絞り、よりニッチなサイトや記事を選んで広告配信をすると、費用を抑えられる可能性があります。
3.2 記事広告
記事広告は、ニュースメディアやポータルサイトなどで、広告費を支払い企業や商品・サービスをPRする記事の執筆を依頼し、掲載してもらうものです。
広告の一種ではありますが、他の通常記事と並んで掲載されるため、読者に読まれる確率が高まります。記事の内容を通して、広告主に対する理解が深まります。(※PR記事である旨の表記がなされます)
掲載するメディアの権威やブランド力を利用することできるため、自社のブランド力、信用力を強めることが可能です。
就活に関する記事広告の内容としては、経営理念やブランドイメージを分かりやすく伝える記事、社長や若手社員にインタビューした記事などが望ましいでしょう。
しかし、記事広告は作るまでのプロセスが多く、時間と費用がかかります。また、記事広告の効果は測定しにくいこともデメリットとして捉えられます。
3.3 ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は、画像や動画を使って視覚的に訴求する広告です。広告主の潜在的なターゲットにアプローチできます。
かつてディスプレイ広告は、テレビや雑誌に展開する広告のように広く広告を打つため、投資対効果がやや低い手法と呼ばれることもありました。
しかし現在は、広告配信をするためのプラットフォームサービス「DSP(Demand Side Platform)」が普及しており、広告配信を最適化することができるようになりました。
ターゲット層と想定される、就活生のWebの行動履歴などをもとに、広告主の採用母集団になる可能性がある学生に対して広告配信をすることも可能です。
DSPでは複数のメディアや記事に広告が配信されますが、配信先を指定できないことが多く、広告主が意図しないメディアや記事に、広告が表示される恐れがあります。
また、広告費を自由に設定できますが、ある程度の効果を得るためには、まとまった費用が必要になります。
3.4 SNS広告
今やネットで大きな存在感を持つSNSにも、広告を配信することができます。
性別、年齢はもちろん、さまざまな属性を設定することで、広告主の希望に合った就活生へのアプローチが可能になります。
SNSは多種多様なものがあるため、広告主の考える就活生のペルソナに応じて、SNSを選ぶことで、より効果的な広告配信が可能です。
一方で、流し読みする人が多いため、広告を見逃されないように興味を引く仕掛けを取り入れるなどのアイデアが必要となります。
3.5 リターゲティング広告
過去に自社サイトへアクセスしたユーザーに対して広告を配信する手法です。
自社サイトへのアクセス歴があることから、興味・関心を持っている可能性が高く、顕在的なニーズがあると考えられます。
再訴求することにより、より強い興味・関心を引く可能性があります。
過去に一度以上、自社サイトへのアクセスが無ければ、ターゲットを捉えられないため、選定までにある程度の期間が必要です。また、潜在的な興味・関心を持つ就活生には対応できません。
3.6 リスティング広告
検索エンジンにおいて、ユーザーが検索するキーワードに応じて、検索結果画面に表示させる広告を指します。
広告主があらかじめキーワードを選択し、そのキーワードを検索したユーザーに広告を配信します。このため、該当キーワードに興味・関心を持つユーザーに訴求することが可能です。
キーワードを工夫することで、潜在的な興味・関心を持つ就活生にアプローチすることができます。反面、「就活」など一般的なキーワードは、大手求人メディアや人材会社などが広告配信をしており、目立たないおそれがあります。また、広告費はオークション形式なので、掲載希望が多いキーワードは、必然的に高額な費用が必要です。
潜在的な興味・関心を持つ就活生を掘り出す覚悟をもって、広告主にマッチしたキーワードを見つけ、適切なタイミングで広告を配信出来れば、効果的な利用ができます。
3.7 アフィリエイト広告
アフィリエイト広告は、記事やSNSで紹介をしてもらい、その紹介からのアクセスなどの成果に対して報酬を支払う手法です。
アフィリエイト広告における広告代理店的な立場を、ASP(Affiliate Service Provider)と呼びます。ASPと事前契約したウェブサイトやブログ、SNS経由で広告主のサイトを閲覧し、就活のエントリー登録、面接予約など、広告主の指定した条件をクリアした段階で報酬が発生します。
成果報酬型の広告であり、広告主にとっては費用的なリスクが少ないのがメリットです。
一方で、就活の意図がないにもかかわらず、報酬目的でアクセスする人や、広告主の採用戦略とは異なる紹介をされる恐れがあります。
新卒就活において、就活生の意識は段階的に変化します。その変化はファネルと呼ばれる形で図式化できます。最初は数が多く、段階を進むごとに数が減り、最終的に入社を決定するときには、相応な人数に絞られた状態です。
このファネルのそれぞれの段階において、企業がどのように対応すべきか、その流れと、それぞれの段階における広告・媒体のかかわりについて、具体的に見ていきます。
4.1 認知(潜在的)
就活生の意識は、まず「認知」から始まります。企業や、業種・職種などに対して、漠然と興味・関心を持っている状態であり、企業にとっては潜在的な採用対象となります。
また、興味・関心が薄いものの、企業として採用対象となりうる学生を見つけ出し、採用母集団に組み込むのもこの段階です。
合同説明会などを通じ、企業の存在を認知してもらうことが重要です。Web広告、SNS、オウンドメディアなどを駆使して、認知を広めましょう。
4.2 興味(顕在化)
就活の意思がはっきりしている段階で、学生は求人サイトに登録したり、企業の採用サイトにアクセスしたりしている状態です。
企業としては、求人サイトに広告を配信したり、ターゲットとする学生の目に留まるメディアを見つけ、積極的にアプローチすることが求められます。興味をさらに高めるために、ブランディング動画などを広告配信することも効果的です。
新卒就活において、認知(潜在的)、興味(顕在化)までの段階で、広告が重要な役割を果たします。
4.3 応募
就活生が企業に応募する段階です。採用サイトで応募のボタンを押すことを促すことが必要です。
この時点では、就活生は入社後の明確なイメージが持てていません。
そのため、企業としては、社員の活躍する様子や、新入社員研修の様子、キャリアパスなど、入社後の具体的な様子がイメージできるような発信をすることが望まれます。
この段階でも、企業の取り組みなどがわかるブランディング動画を配信することが役立つでしょう。
4.4 選考・内定
応募後、内定が出るまでの期間は、いかに企業への入社意識を高めてもらえるかが、重要なポイントです。
多くの就活生は、他の企業にも応募し、就活を進めています。同業のライバル企業や、全く他業種の企業など、就活生が志望する多くの企業の中で、自社が優位となるよう、丁寧なフォローが必要です。
現役社員と直接話す機会や、社内イベントへの招待など、企業と就活生との距離を近づけることが効果的です。特に、この段階では、コミュニケーションの量と質を高めることに努めましょう。
4.5 入社
企業が求める学生に入社を決めてもらう段階です。たとえ企業が内定を出したとしても、入社を判断してもらえるかどうかはわかりません。これまでの段階で得た情報を活かし、就活生の不安を払しょくするなど、丁寧なフォローが求められます。
なお、縁がなく入社に至らなかった学生であっても、この先どのような縁ができるかわかりません。入社決定した学生と同様に、丁寧にフォローすることが大切です。
新卒採用において、広告が果たす役割は重要です。広告をより効果的に活用し、新卒採用を成功させるためのポイントについて、順に説明します。
5.1 自社分析
まず、丁寧な自社の分析が必要です。経営理念や、経営計画・戦略などをもとに以下の分析から始めましょう。
- ・自社の強みと弱み
- ・自社にとっての追い風と脅威
SWOT分析などを用いて、これらをまとめてみましょう。
※SWOT(スウォット)分析:「強み(Strength)」「弱み(Weakness)」「機会(Opportunity)」「脅威(Threat)」の頭文字をとった、経営・事業分析の手法
そのうえで、就活生に求めることや、伝えたいことなど、ターゲットへのアピールポイントを整理します。
5.2 採用ターゲットの設定
自社分析の結果を踏まえ、採用したい学生のターゲットを設定します。
マーケティングにおいてターゲット設定は重要ですが、採用においても同様です。例えば以下の2種類の人材が考えられます。
- ・自社の強みを活かすための人材
- ・自社の弱みを補うための人材
どちらを求めたいのかなど、事細かく、具体的に、ターゲットを設定します。
曖昧なままでは、企業が望む人材が集まらない恐れや、せっかく採用できても、ミスマッチが起きて退職してしまう恐れがあります。
採用にかける費用を効果的に活用するためにも、ターゲットを設定し、集中的なアプローチを試みましょう。
5.3 採用ターゲットのニーズ調査
設定したターゲットが、就職先の企業に対してどのような要望や希望を持っているのか、ニーズの調査・分析をすることが求められます。
労働環境や労働条件、将来のキャリアパスなどを対象に、ターゲット設定した就活生が何をを望んでいるのか、具体的に調査してみましょう。
採用過程で、応募者に面接やアンケートを実施する企業も多いでしょう。その声を分析することが、最も手間がかからない方法です。
その他、SNSを活用してアンケートを収集したり、求人サイトが保有しているデータ(※)を活用したりすることも考えられます。
※個人を特定しない、ユーザー同意のとれたデータ
5.4 効果的なアプローチの検討
ターゲットのニーズが整理できたら、ニーズに対して効果的に伝える方法を考えましょう。先に紹介した採用ファネルのそれぞれの段階で、効果的なアプローチは異なります。
潜在的な興味・関心を持つ「認知」の段階では、どのようなアプローチをすれば効果的か?また、それらが顕在化した「興味」の段階では、どのようなアプローチをすれば効果的か?
興味や関心を持ってもらえるように、興味や関心をより高めてもらえるように、自社に適したアプローチを見つけ出しましょう。
5.5 採用施策の実施
これまでのステップを踏まえたうえで、採用施策を実施します。全てが成功するのが理想的ですが、なかにはうまく機能しないものもあるでしょう。
実際に応募してくれた就活生とのやり取りや、SNSでの反応、採用サイトでの口コミなどから情報を収集し、PDCAサイクルをうまく回す事が求められます。
学生にとって新卒就活する機会は限られていますが、企業にとって新卒採用のチャンスは何度もあります。1回1回の新卒採用を軽視するのではなく、毎回の新卒採用を振り返り、次回以降の改善に役立てましょう。
5.6 志望度を下げる要因の調査
採用プロセスの途中で選考を辞退する人や、内定辞退をする人などが生じると、追加採用する必要性が生じ、新卒採用のコストが増加します。さらには、企業活動に影響を与えてしまう恐れもあります。
志望度を下げてしまった要因をアンケートなどを通じて調査しておきましょう。
新卒採用において、広告を活用したアプローチは効果的です。最近の社会情勢などを考慮すると、特にWeb広告の有効活用が必要になります。
ここでは、新卒採用において、Web広告を活用するメリットとデメリットについて、具体的に説明します。
6.1 ターゲットに合わせて配信できる
最近では、SNS広告やDSPを活用することで、性別、年齢、地域はもちろん、趣味嗜好など事細かな属性に対して、ターゲットを絞った広告配信が可能になりました。
企業として、採用対象にしたい就活生の層に対し、広く情報を届けることができるのがWeb広告の最大のメリットと言えます。
6.2 潜在的なターゲットにアプローチできる
Web広告は、リスティング広告のように、企業に直接関係するキーワードを検索するような顕在ニーズを持つターゲットだけでなく、潜在ニーズを持つターゲットにもアプローチが可能です。
リスティング広告を出稿するときに、顕在ニーズに関するキーワード以外に、潜在ニーズに関するキーワードを設定することができます。
例えば、IT企業の新卒採用の場合、「IT、就職」という顕在ニーズのキーワードに対し、「将来性、仕事」や「スキル、高められる、環境」といった潜在ニーズに合わせたキーワードが考えられます。
顕在ニーズ・潜在ニーズ両方をターゲットにすることで、企業として魅力的な採用母集団が形成できます。
6.3 コストがかかる
一方で、Web広告を活用するデメリットは、コストがかかることです。
大手採用サイトのトップページに広告を出稿しようとすると、高額の広告費がかかります。また、リスティング広告は、オークション形式で広告費が決まるので、集客力があり人気があるキーワードで出稿するには高額の広告費が必要になります。
従って、リスティング広告でコストを抑えたい場合は、人気のキーワードを避け、スモールキーワードやミドルキーワードと呼ばれるキーワードを選びましょう。自社にとって魅力のある潜在的なキーワードを用いて広告を出稿できれば、投資対効果の良い広告運用が可能です。
新卒採用において、コロナ禍時代に対応した対応が企業に求められます。
新卒採用を効果的に進めるためには、新卒採用マーケティングプラットフォーム「UNIVERSE for Recruitment」の導入を、是非ご検討ください。
7.1 ワンランク上のキャリアを目指す学生層へのターゲティングが可能
「UNIVERSE for Recruitment」は、ワンランク上のキャリアを目指す学生のための就職活動サイト「ONE CAREER」のデータを活用しています。
利用ユーザーの3割以上が、早慶上智、GMARCH、関関同立の就活生です。
優秀な学生へのアプローチが可能で、企業の効果的な新卒採用をサポートします。
なお、文系と理系の比率は7:3、男女の比率は5.5:4.5です。
7.2 大規模な配信先数
「UNIVERSE for Recruitment」は、2,000億/月を超えるWeb広告在庫数を保有しています。
広告主のニーズに幅広く応えるために、広告の配信先は、大手ポータルサイトから小規模のブログまで多岐に渡ります。ネットワーク化されている配信先を活用することで、リーチ数が多いのが特徴です。
コロナ禍を経験し、新卒就活は、スケジュールの変更、オンライン化の進行など、大きな変化が生まれました。そんな状況をふまえ、新卒就活に対する広告の現状も変化しています。
新卒採用においては、認知(潜在的)、興味(顕在化)の段階で、効果的にアプローチすることが重要で、Web広告をはじめとする広告をいかにうまく活用するかが、成功の鍵となります。
コロナ時代に対応した新卒採用ツール「UNIVERSE for Recruitment」の活用などを検討し、より効果的な就活・新卒採用を進めていきましょう。
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