【今さら聞けない】DSP、DMP、SSPとは?違いや仕組みを徹底解説!
松谷 有紗
2021年、マイクロアドに新卒入社。入社当初よりマーケティング活動に従事しており、リード獲得数の伸長に貢献。広告運用やイベント企画、サイト制作・運用やブログ執筆など、マーケティング全般に携わる。
こんにちは!Ads Universityの松谷です。
DMP、DSP、SSP、RTB…広告業界は3文字の英語で溢れています。
今回は、デジタル広告出稿に関するプラットフォームであるDSP、DMPについてご紹介します。視覚的に仕組みを理解して、デジタルマーケティングに活かしていきましょう。
■このような方におすすめです
・Webマーケティングについて詳しく知りたい方
・DSP、DMP、SSPの仕組みや違いを理解したい方
・Web広告運用をはじめて間もない方
・Web広告を運用しようとしている方
目次を表示
- DSP広告の立ち位置
1.1 インターネット広告の種類
1.2 インターネット広告におけるDSP広告の立ち位置 - DMP・DSP・SSPの違い
2.1 DMPとは
2.2 DSPとは
2.3 SSPとは - DMP・DSP・SSPの関係性
3.1 DSP・SSPでは広告表示のやり取りを行う
3.2 DMPはDSP・SSPのやり取りを円滑にする
1.1 インターネット広告の種類
DSP広告を理解する前に、大枠であるインターネット広告の種類を見ていきましょう。
インターネット広告は、配信面の特徴から大きく3種類に分けられます。
・ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、ウェブサイトやアプリ上の広告枠に表示される画像広告や動画広告、テキスト広告などの広告手法です。バナー形式に掲載されることが多いため、バナー広告とも呼ばれます。
・リスティング広告(検索連動型広告)
リスティング広告とは、検索エンジン(検索窓)で検索したキーワードに応じて検索結果の上位に表示される広告のことです。
能動的に特定キーワードを検索している方に配信される広告のため、ディスプレイ広告に比べて購入意欲が強いユーザーにアプローチすることが可能です。
・SNS広告
SNS広告とは、SNSの配信プラットフォームやタイムライン等に表示される広告手法です。
FacebookやInstagram、Twitterなどのプラットフォームを使い、ターゲットとするユーザーに自社の投稿を表示させることができます。潜在層へのアプローチに適した広告です。
1.2 インターネット広告におけるDSP広告の立ち位置
DSP広告は、ディスプレイ広告の一種です。
ディスプレイ広告の中でも、枠ではなく人へターゲティングする広告が、DSP広告の立ち位置と言えます。
詳細は次章で解説いたします。
ここでは、DMP・DSP・SSPそれぞれの役割を見ていきましょう。
2.1 DMPとは
DMPとは、「Data Management Platform」の略で、社内外に散在している大量のデータを収集・統合・分析し、一元管理することができるプラットフォームのことです。
DMPの役割として、以下のようなことが挙げられます。
1. データの収集
2. データの分析・整理
3. データの活用
DMPを導入することで、顧客理解が向上し、マーケティング施策に活用することができます。DMPには多様なデータが管理されており、このデータを活用してさまざまな広告配信を可能にします。データの例として、以下のようなものが貯蓄されています。
・購買データ
・メディアの閲覧データ
・性別・年齢などの属性データ
などのデータを一つのハブに貯めていきます。
2.2 DSPとは
DSPとは「Demand-Side-Platform」の略称で、Demand-Side、つまり広告主の広告効果を最大化するためのプラットフォームです。
DSPは、広告のターゲット設定、広告枠の買付、クリエイティブ最適化を自動で行い、広告効果を最大化できます。
また、DSPにはSSPと呼ばれる媒体社(メディア)側のプラットフォームとの連携が必要であり、双方を通すことで費用対効果を最大化することができます。
簡単に言うと、DSPはSSPと連携し、ターゲットとなるユーザーに、単価の安い配信先を探して広告を届けるプラットフォームです。
▼詳しくはこちら
【最新版】DSP広告とは?初心者にもわかりやすく仕組みを徹底解説します
2.3 SSPとは
一方でSSPとは「Supply-Side-Platform」の略で、広告を表示させる媒体側の広告枠販売や収益最大化を支援するプラットフォームです。
媒体社側が表示させるWebサイトの広告枠を、いくらでどのような広告主に販売するか、などの情報を設定します。
▼詳しくはこちら
【SSPとは?】仕組みやDSP・アドネットワークとの違いを解説します!
ここまでDMP、DSP、SSPの解説をしましたが、実際にどのような関係性があるのでしょうか。
以下の図では、この3つの関係性をまとめています。
3.1 DSP・SSPでは広告表示のやり取りを行う
DSPとSSPの間では、広告表示のやりとり、及び入札が0.1秒以内に行われます。
具体的には、以下の流れでやり取りが発生しています。
① ユーザーが広告枠があるメディアに訪れると、SSPにユーザー情報が通知されます。
次に、SSPは連携している各DSPにユーザー情報を送り、入札要請を行います。
② 要請を受けたDSPは、広告主側のターゲット条件とSSPからのユーザー情報を照らし合わせて、各DSPにて広告主を選定し、入札単価を提示します。
③ SSPは各DSPの入札単価から、最高額の広告主を選定し、メディアからその最高額をつけたDSPに広告表示の要請が行われます。
これら一連の入札様式をRTB(Real-Time-Bidding)といい、DSPはわずか0.1秒以内といった時間の間に、これらを処理し、広告を表示します。
3.2 DMPはDSP・SSPのやり取りを円滑にする
DMPは、DSP・SSPとデータ連携して広告表示の入札を効率化する存在です。
DSPはDMPが蓄積したユーザーデータを利用することで、より精度の高い広告出稿が実現できます。
そのため、どのようなDMPやデータと連携しているかが大事になります。
具体例として、とあるサイトを訪れたユーザーに対して広告が表示されるときのことを考えましょう。
例:
ユーザーはサッカー好きの大学生Aさんで、彼は普段からサッカーのNewsサイトを閲覧したり、ECサイトでサッカーシューズを買ったりしています。
Aさんが、とあるサイトを閲覧すると、サイト(メディア)を経由して、SSPから各種DSPに「Aさんに広告を配信してください」というリクエストが送られます。
ここで、DSPはユーザー(Aさん)を識別するのですが、DSPによってその識別は異なったものになります。各種DSPによって参照/使用できるDMPのデータが異なるので、あるDSPでは大学生を「20代、男、恋愛映画好き」と識別したり、他のDSPでは「20代、男性、最近サッカーのシューズランキングのサイトを見た後に、ECサイトにてサッカーシューズを購入」と識別します。
このように、連携しているDMPが違ったり、参照できるデータが違うことで、同じユーザーでも識別が異なり、広告出稿の精度が変わってきます。
インターネット広告の全体像やDMP、DSPとSSPの役割と仕組みを把握することで、理解を深めることができたでしょうか。
DMP、DSPとSSPを上手に導入することで、ユーザーへのアプローチの精度向上や広告入札の効率化が可能になります。
ぜひこれらの特徴を理解して導入し、効率的なマーケティングを行っていきましょう。
マイクロアドは、2021年1月より新広告配信プラットフォーム「UNIVERSE Ads」という、新しいDSPをリリースしております。
従来運営していた「MicroAd BLADE」の、25,000社の取引実績によって培ったノウハウを元に、多種多様なマーケティングニーズに対応すべく開発された新しいDSPです。
210社を超えるデータプロバイダーと接続する、マーケティングデータプラットフォーム「UNIVERSE(ユニバース)」と連携することで、さまざまな切り口でのターゲティング構築を得意とし、低コストで広告を配信できる点が特徴です。
▼UNIVERSE Adsについて下記ブログで詳しく解説しています。
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