【今さら聞けない】DSPとは?仕組みや背景、導入手順を徹底解説!
Ads Universityブログ編集部
UNIVERSE Adsの紹介から、WEBマーケティングに携わる方向けに、アドテクノロジーに関わる幅広いコンテンツをお届けします。
Webマーケティングに携わる方なら、一度は聞いたことがある「DSP」。
ただし仕組みや導入する理由など、本質的な部分を説明できる方は少ないのではないでしょうか。
今回の記事では、Webマーケティングにおいて理解しておく必要があるDSPについて詳しく解説をいたします。
- DSPとは?
1.1 DSPはどのような背景から生まれたか
1.2 DSPの仕組み
- Web広告の種類・特徴
2.1 検索連動型広告
2.2 ディスプレイ広告
2.3 SNS広告 - DSPのメリット・デメリット
3.1 ターゲットを絞り効果的な広告配信ができる
3.2 潜在層のユーザーにもリーチができる
3.3 DSPの運用特性を理解する必要がある
- DSPを始めるには?
4.1 準備段階で必要なもの・重要なこと
4.2 DSPサービスの選定
- UNIVERSE Adsで広告の効果を最大化
5.1 適切なターゲットにリーチ可能
5.2 ターゲティング・効率的な広告配信を両立
5.3 あらゆるターゲットカテゴリに対応可能
- まとめ
DSPとは「Demand-Side-Plattform(デマンドサイドプラットフォーム)」の略称で、Demand-Side(つまり広告主)が広告効果を最大化するためのプラットフォームです。
DSPには広告主側が最大限の広告効果を得られるために様々な機能が搭載されており、これらの仕様を正しく理解すれば高い広告効果が期待できます。
それではここから、DSPについて詳しく解説を行っていきます。
1.1 DSPはどのような背景から生まれたか
DSPが生まれるまでは、Web広告としては広告枠を一定期間、一定の単価で買い付け配信を行う手法が主流でした。
しかしこの手法は煩雑なうえ、ターゲットとは異なるユーザーにも表示されるため、広告表示が無駄になってしまうケースも多々ありました。
また、スマートフォンが普及しインターネットへの接続やインターネット上での購買がさらに活発に行われるようになると、広告主もよりユーザーごとに特化した広告配信を求めるようになりました。
しかし、ユーザー一人ひとりに合わせた広告配信は、非常に多くの工数が必要です。
現実的に考えれば、デジタル広告の配信を手動でパーソナル対応するのは困難です。
そこで、狙ったユーザーだけに複数の広告枠に対して自動で買付して広告を配信するプラットフォームとして「DSP」や「SSP」が開発されました。
これまでのディスプレイ広告では、純広告など配信枠を購入して配信していましたが、DSPの仕組みによって、パーソナルな配信が可能になりました。
1.2 DSPの仕組み
ユーザー一人ひとりに合わせた広告配信を行うために非常に重要なDSPですが、どのような仕組みで効率の良い配信が行えているのでしょうか。
ユーザーに合わせた広告の配信は、ユーザーがWebサイトを訪れたその時から始まります。ユーザーがWebサイトを訪問すると、WebサイトからSSPに広告のリクエストが行われます。
SSPは「Supply-Side Platform(サプライサイドプラットフォーム)」の略で、DSPの中から最も効果の見込める広告を選び出すのが役割です。
Webサイトからのリクエストを受けるとSSPは訪問したユーザーの情報を分析し、複数のDSPへ「こんなユーザーが来ます」「広告を配信しますか?」「いくらで広告配信を行いますか?」などのリクエストを行います。
これを受けて各DSPは、「広告配信を行うか否か」「いくらで広告の配信を行うか」といった回答をSSPに提示、そのうち最高入札額のものをSSPがWebサイトへ報告します。
報告された最高入札額の広告(ここではDSP-Cと表記しているもの)にWebサイトがリクエストすると、選ばれた広告がメディアに表示される仕組みです。
このように、DSPとSSPはどちらか一方だけでは機能しません。SSPを介して広告の入札を行うことで、DSPによる広告配信は成立します。
DSP・SSPは対になって初めて役割を果たすものです。
DSP広告についてお話ししてきましたが、そもそもWeb広告には様々な種類があります。
広告で成果を上げるためには、まずWeb広告にはどんな種類があるのか、どんな特徴があるのかについて詳しく知っておく必要があります。
そこではここから、Web広告の種類・特徴について詳しく解説を行っていきましょう。
2.1 検索連動型広告
検索連動型広告(リスティング広告)は、ユーザーが検索エンジン上で検索したキーワードに合わせて検索結果の上位に表示される広告です。
実際にユーザーが検索したフレーズに合わせて表示されるため、「ユーザーがその商品に興味がある」といった前提をクリアした上で配信される広告であると言えます。
ゆえに、広告の効果が高く発揮されやすいのが特徴です。
配信を開始するとすぐに検索結果の上部に表示されるため、検索連動型広告は短期間での集客にとても適しています。ターゲットの設定やキーワードの設定さえ間違わなければ、コスト効率の良い配信だといえるでしょう。
その反面、広告を停止した際にユーザーを失うスピードも速いため、利用する際には注意しておく必要があるでしょう。
2.2 ディスプレイ広告
検索結果の上部に表示される検索連動型広告に対し、ディスプレイ広告はWebサイト内に表示される広告です。DSPで配信される広告も、このディスプレイ広告を基本としています。
基本的に画像や動画内にテキストが入れられた形で配信される場合が多く、ビジュアルでユーザーの興味をいかに惹けるかが重要なポイントとなっています。クリエイティブで訴求したいプロダクトには向いているでしょう。
ディスプレイ広告は、先述の検索連動型広告と異なり能動的に関連キーワードを検索したわけではない、いわゆる「潜在ユーザー」にアプローチが可能な点が大きなメリットとして挙げられます。
一方で、潜在ユーザー以外の方にも頻繁に表示されてしまうため、広告の費用対効果はあまり高くはありません。そこで生まれたのが、先ほどご紹介したDSPの仕組みです。
2.3 SNS広告
SNS広告とはその名の通り、TwitterやFacebook、Instagram・LINEのようなSNS上に表示される広告を指します。
現代ではインターネットを利用する方のほとんどが、何かしらのSNSを利用していると言っても過言ではありません。そのため、適切に利用すると高い広告効果を発揮できます。
これまでご紹介したような広告と比較して、少額で配信できるのが特徴で、媒体によっては1円からや100円から出稿できるものなど、気軽に始めやすい媒体が多いのも特徴です。
また親和性の高い媒体を選ぶなど、SNSの特色をうまく利用すれば、ユーザーのターゲティングが有効的に行えます。
しかしユーザー層や広告のスタイルが幅広い分、効果的なクリエイティブの広告作りをしっかりと研究する必要があります。またPDCAを回し続けながらの運用が不可欠です。
しかし言い換えれば、PDCAさえ回せば効果的に配信し続けられる可能性が高い媒体の一つだと言えます。
先ほどご紹介したDSPにも、利用するうえで発生する様々なメリット・デメリットがあります。
そこでここからは、DSPを利用するメリット・デメリットについて詳しく解説を行っていきます。
3.1ターゲットを絞り効果的な広告配信ができる
先述のように、DSPはWebサイトを訪問したユーザーの情報を分析し、その結果に応じて最適な広告配信を行う仕組みです。そのため、ターゲットを絞った無駄のない広告配信が可能です。
またWebサイトを訪問した多くのユーザーの中から「広告をクリックしたユーザー」を認識し、類似する傾向を持つユーザーに対して広告を狙い撃ちする…といった配信も可能です。
類似ユーザーへの配信を行えば、これまで取り逃していたユーザーにも情報が届くようになります。これにより、より効率の良いターゲティングを行えば、高い広告効果が発揮できます。
またDSPでは最適な広告を選択する過程が自動化されているため、上記の広告配信に関わる担当者の工数を大きく減らせます。
効率化を図り、無駄をなくす点からも、総合して生産性が高い配信といえるでしょう。
3.2 潜在層のユーザーにもリーチができる
DSP広告の大きなメリットとして、「潜在層のユーザー」に対する広告配信の最適化を行える点が挙げられます。
先述のように検索に連動したリスティング広告では、能動的にキーワード検索をしたユーザーにしか広告を届けられません。リスティング広告で届けられない潜在層のユーザーへの配信には、ディスプレイ広告が適しています。
DSPを利用すれば、最適なユーザー、すなわちコンバージョンしやすいユーザーに対しての配信が可能です。
これまで訴求できなかったユーザーへのアプローチを考えている方にとって、DSPの利用は非常に効果的と言えます。
3.3 各DSPの運用特性を理解する必要がある
ご紹介したように、最適な広告配信にとても有効なDSPですが「各DSPの運用特性を理解しなければ、期待したような広告効果が得られない」デメリットが存在します。
例えば「どのWebサイトに広告が表示されているか」「どんなデバイスに対応しているか」「費用」「運用の仕方」などは、DSPサービスごとに微妙に異なっています。端的にいうと、サービスごとに得意な分野が違うのです。
自社のプロダクトにマッチしたDSPサービスはどれなのか、目的に沿った運用ができるのはどれなのか、見極める必要があります。
これらの特徴を理解するためには、事前の調査が必要です。どこでもよいと簡単に決めてしまわず、自社のニーズに合ったものを選択する目を持ちましょう。
また、DSP導入にはある程度の費用がかかるのも事実です。導入後に「ここが合わないな…」「使いにくい…」などと後悔しないように、こちらも検討を重ねたうえで導入するようにしましょう。
DSPのメリットとデメリットについてご説明したところで、次にDSPを導入する際の準備についてご紹介していきます。
DSPを検討し始めたときに準備すべきこと、そして始める際の注意すべきポイントです。これを怠ると残念な結果につながりかねません。ぜひお読みください。
4.1 準備段階で必要なもの・重要なこと
DSPの持ち味は、その「ターゲティング」にあります。そのため、DSPの準備段階でまず大切なのは、広告を「どの層に」「どのような目的で」「どのような配信枠で」で配信するかを明確にすることです。
先述のように、各DSPごとにターゲティングの方式や得意な分野が異なっているため、設定したターゲットをもとにDSPサービスを選択する必要があります。
これを怠ると、時間も費用も無駄遣い…といった結果になりかねません。自社の広告をどのような方針で配信していくのか、DSPサービスを選定する前に明確にしておきましょう。
4.2 DSPサービスの選定
広告の配信方針が明確になったら、その目的にあったDSPサービスを選定しましょう。
たびたびお伝えしているように、DSPはサービスの種類によって得意分野が違い、年々様々な特徴を持ったプラットフォームが続々と登場しています。
その代表例を、以下にご紹介します。
・企業を対象としたマーケティングに特化したDSP
・初期費用を必要としないDSP
・ブランディングを得意としたDSP
・海外のユーザーへの広告配信が得意なDSP…など
例えば自社のプロダクトがBtoB商材だったとしましょう。
それなのに、海外ユーザーへの配信が得意なDSPサービスを選択してしまっては、必要なターゲットには情報が届きにくくなります。
本来必要なのは、企業を対象としたマーケティングに特化したDSPサービスです。その選定を間違わなければ、効果的な広告配信が可能です。
数多のDSPサービスの中から、自社で決めた広告配信の方針と合致したサービスを探し出すことは非常に困難です。しかしそこを怠らずに、綿密な計画とそれに沿ったサービスを選定すれば、高い広告効果が期待できるでしょう。
実際にDSPサービスを導入された方の中には、DSPを利用しても悩み事がある方は多いのではないでしょうか。以下は、よくお聞きするお悩みの一例です。
・ターゲットに適切にリーチできているのかわからない
・ターゲットの条件と配信量との両立が難しい
・適切なターゲットが見つからない
また、先述のようにDSPサービスの種類は多岐に渡り、どれを利用したらいいのかわからない…といった悩みも多いはずです。
そこでここからは、これらの課題点を解決できる手段の1つとして、マイクロアドが提供するDSP「UNIVERSE Ads(ユニバースアズ)」をご紹介します。
5.1 適切なターゲットにリーチ可能
「UNIVERSE Ads」の大きな特徴として挙げられるのが、「ターゲティングの的確さ」です。「UNIVERSE Ads」では、実際に広告配信をおこなったあと、ユーザーがどのような反応を示しているかの追跡が可能です。
それにより広告がターゲットに届けられているか、広告の効果は発揮されているかの可視化ができ、その結果をもとに再度ターゲティングのチューニングが可能となります。
チューニングができれば「せっかく広告配信したのにうまくターゲットに届けられていなかった…」といった事態を避けられます。
5.2 ターゲティング・効率的な広告配信を両立
ターゲティングを確実に行うことは、ユーザーに必要な条件を増やしていく、つまり門戸を狭くしていくことです。そのため、ターゲティングを緻密に行うほど基本的には広告を届けられるユーザー数は減っていきます。
しかし「UNIVERSE Ads」は国内最大級の配信ネットワークを保有しているため、配信量は一定数確保されます。つまり、ターゲティングで必要なユーザーに絞り込み、その必要なユーザーに向けて的確に配信できるのです。
ターゲティングと配信量の両立で、効率的に広告配信を行います。
5.3 あらゆるターゲットカテゴリに対応可能
DSPを利用する前提のターゲティングでしばしば問題となる事象として、「自社で定めたターゲットにDSPが対応していない」といった問題が挙げられます。
せっかく適切なターゲットを定めても、広告を届けられないのでは意味がありません。
「UNIVERSE Ads」のターゲティングでは、ターゲティング手法やユーザーのレベルに合わせた独自のターゲティングメニューを幅広く用意しており、自由にターゲティングを行うことが可能です。
また広告の形態もターゲットに合わせてあらゆる形にカスタマイズでき、多種多様なニーズにしっかりと応えられます。
そのほか、ターゲットごとのパッケージ提供もしているため、多忙な担当者の方でも、無理のない利用が可能です。
今回の記事では、DSP広告とはどんなものか、利用する際にはどのような点に注意するべきなのかについて詳しく解説を行いました。
広告配信の効率をグンと高められるDSPですが、自社のターゲティングが甘かったり、ターゲティングと合致していないDSPを利用すると思ったように効果を発揮できなかったりもします。
自社のターゲティングを叶えられるDSPサービスの利用を念頭に置いておきましょう。
また、マイクロアドの提供する「UNIVERSE Ads」では幅広いターゲットに適した広告配信が可能です。ターゲットに合ったDSPサービスがなかなか見つからないとお悩みの方は、一度導入をご検討されてはいかがでしょうか。
タグ別の記事
- アドテクノロジー (45)
- UNIVERSE (34)
- DSP (29)
- BtoBマーケティング (27)
- データカタログ (25)
- DMP (22)
- BtoB広告 (20)
- 地方自治体 (18)
- シラレル (10)
- 位置情報 (10)
- まちあげ (8)
- ジオターゲティング (8)
- ブランディング広告 (7)
- リエンゲージメント広告 (7)
- リード獲得 (7)
- ATT問題 (6)
- Web広告 (6)
- iOS14.5 (6)
- エンタメ (6)
- シラレル リード獲得プラス (6)
- 広告媒体 (6)
- SSP (5)
- UNIVERSE Ads (5)
- ふるさと納税 (5)
- アプリ広告 (5)
- ターゲット広告 (5)
- 学生 (5)
- 飲料・食品 (5)
- 主婦層 (4)
- 購買データ配信 (4)
- Pantry (3)
- ROAS (3)
- Vesta (3)
- エンジニア (3)
- 富裕層 (3)
- 自動車 (3)
- 製薬 (3)
- Cookie (2)
- エリアマーケティング (2)
- シニア (2)
- リターゲティング (2)
- 化粧品広告 (2)
- 認知拡大 (2)
- JICDAQ (1)
- SKAD (1)
- SKAdNetwork (1)
- SNS (1)