ブランディング広告とは?種類や効果測定方法・メリットを解説
Ads Universityブログ編集部
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企業で商品やサービスのマーケティングに携わっている方の中には、ブランディングの重要性を感じている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし実際のところ、「ブランディングは何のために行うのか」「どういう効果があるのか」を具体的に説明できる方はそう多くはありません。
そこで本記事では、ブランディング広告の基礎や、メリット、難しいとされている効果測定の方法について解説します。
BtoB向けに活用できるサービスもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次を表示
- ブランディング広告とは?
1.1レスポンス広告との違い - ブランディング広告の種類
2.1 マス広告
2.2 ディスプレイ広告
2.3 デジタル音声広告 - ブランディング広告の効果測定方法
3.1 ブランドリフト
3.2 サーチリフト - ブランディング広告のメリット
4.1 認知拡大につながる
4.2 商品の価値向上が期待できる
4.3 集客効果が期待できる - ブランディング広告のデメリット・注意点
5.1 短期での結果が出にくい
5.2 多くのコストがかかる
5.3 市場規模次第では効果が出ない場合もある - BtoBに特化した広告プラットフォーム「シラレル」のご紹介
- まとめ
ブランディング広告とは、商品や企業のイメージ・価値の認知度を向上させる目的で配信する広告です。
ブランディング広告は企業のブランド力を向上させ、認知や理解を深める役割を担います。
目に見える効果をすぐに実感できるものではありませんが、顧客とのつながりを深め、継続的に応援してもらえるファン獲得の第一歩にもなり得るものです。
1.1 レスポンス広告との違い
ブランディング広告とレスポンス広告は比較されやすい広告ですが、実はその中身は大きく異なります。
ブランディング広告は企業のブランド力を向上させ、企業の認知度を上げる目的で打たれる広告です。
それに対し、レスポンス広告は広告に反応した顧客から商品を購入してもらうのが目的です。
つまり、レスポンス広告はダイレクトに顧客の反応がわかる広告配信の1つといえます。
例えば、Webページ上にあるリスティング広告は、ダイレクト購入を目的としているためレスポンス広告にあたります。
またターゲティングの違いもあります。
ブランディング広告は多くの潜在顧客に認知してもらうことに重きを置いていますが、レスポンス広告は収益を上げるため、見込み客や商品に興味のある顧客にターゲットを絞り配信をするのが特徴です。
これまで、ブランディング広告は企業や商品を知らない顧客に認知してもらうため、CM等のマスメディアで拡散されていました。
しかし、マスメディア離れが叫ばれる近年ではSNSやYouTubeなどが多く活用されています。
ブランディング広告とレスポンス広告の違いやトレンドを理解し、目的に合った広告配信を行いましょう。
ブランディング広告には3つの種類があります。
・マス広告
・ディスプレイ広告
・デジタル音声広告
特に、ディスプレイ広告はターゲットを絞って広告を打ち出したい場合に向いています。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
2.1 マス広告
マス広告とは英語で「Mass」の意味である「大衆」に向けた広告を指します。
大衆に向けた広告なので、大勢の方に観てもらいたいシチュエーションで効果を発揮します。
ブランディングの第一歩としての知名度獲得には効果的でしょう。
例えば、企業宣伝のためのテレビCMや新聞広告がマス広告にあたります。
テレビCMは、視聴者が観ているテレビ番組の間に挿入されるため、視聴率が高い番組ほど多くの方にリーチされるのが特徴です。
テレビCMが流れると、潜在的にインプットされます。その結果、ブランドを意識するようになり、認知にもつながるのです。
しかし、最近はマス広告の利用者は限られています。
以前はブランディングに有効な広告手法として採用されていましたが、広告費用が高額なうえターゲティングが困難といったデメリットが浮き彫りとなったためです。
近年ではマス広告の代わりに、次からご紹介するデジタル上の広告が活用されるケースが多くなりました。
2.2 ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、Webサイト上に表示される画像や動画の広告を指します。
バナーで表示される場合が多いため「バナー広告」とも呼ばれます。
ディスプレイ広告は、Webサイトのジャンルや特徴に沿って広告を打ち出せるため、ターゲットを絞りたい場合に最適です。
似たものとして「リスティング広告」が挙げられますが、こちらは検索キーワードを元に表示されるテキスト広告です。
ディスプレイ広告とリスティング広告の大きな違いは、アプローチする層です。
AISCEASモデルでいう「認知・興味関心」までのターゲット層にはディスプレイ広告で訴求します。その後、潜在から見込み客となった層にはリスティング広告で訴求し、購買行動を促進します。
ちなみに、AISCEAS(アイシーズ)とは、カスタマージャーニーを作成するには欠かせない、消費者行動を示すモデルです。
Attention(認知)・Interest(興味関心)・Search(検索)Comparison(比較)・Examination(検討)・Action(行動)・Share(共有)のそれぞれの頭文字をとっています。
過去にはマスメディア主流時代のAIDMA(アイドマ)や、インターネット普及後に生まれたAISAS(アイサス)といったモデルが主流でした。
しかし、現代ではSNSの普及に伴って、消費者に比較や検討の行動が定着したため、その行動を反映したAISECEASが主流となっています。
ディスプレイ広告は、バナーや動画でイメージを訴求するため、そのコンセプトやデザインなどクリエイティブが重要です。
しかし大きさや文言・画像などの情報量が多いため、クリエイティブのどの部分が効いたのかなど、広告の効果測定が難しい側面もあります。
このように、画像広告や動画広告の手直しや改善がしづらい点には注意が必要です。
2.3 デジタル音声広告
デジタル音声広告とはインターネット上で配信される音声広告です。
Spotify等の音楽ストリーミングサービスに広告を打ち出せる特徴があり、若い層にも多くリーチできます。
そのため、若年層向けの商品やサービスを販売しているブランドの認知拡大に大きな効果が期待できるでしょう。
音声広告の一つとしてラジオ音声広告も挙げられます。
最近はスマートフォンでラジオを聞く方も増えてきているため、老若男女問わずリーチできるようになりました。
デジタル音声広告は、スキップできない広告のため、情報を届けやすいと言われています。
しかし、音声のみで企業の価値やブランドイメージを伝える必要があるため、サウンドロゴなど聴く方の印象に残る広告を作成する必要があるのです。
まだ音声広告を打てる媒体自体が少ないのが問題点ですが、音声・音楽サービス市場の拡大に伴い、広告の需要も拡大していくと考えられます。
ブランディング広告の効果測定方法を2つご紹介します。
① ブランドリフト
② サーチリフト
それぞれの特徴を理解したうえで、必要となる指標を選択しましょう。
3.1 ブランドリフト
ブランドリフトとは、ブランディング広告を見たグループと見ていないグループに分け、見ていないグループに対して、見たグループの認知が「どれだけ向上したか」などを測定するための指標です。
顧客に直接アンケートを取る手法で測定でき、認知しているかだけなく、購入意向などの態度変容も含め、より多くの情報が獲得できます。
ブランドリフト調査を行えば、これまで効果が測りづらいと言われていたブランディング広告でも、効果の定量化が可能になります。
その結果、PDCAを回して広告改善の実行が可能です。
3.2 サーチリフト
サーチリフトとは、ブランディング広告を打ち出す前と打ち出したあとでどれだけ自然検索数が向上したかを測る指標です。
サーチリフトによって、広告がどれだけ検索キーワードに結びついているかを測る事ができます。
サーチリフトによる効果測定の結果が悪かった場合、狙うキーワード自体を変更するなどの改善すべき点が明確化します。
ブランドリフトと違い、得られる情報量が限定されますが、広告配信後からリアルタイムの計測が可能です。
ブランドリフトとサーチリフトの両方を活用すると、より多くの改善が可能になるでしょう。
そもそも、「ブランディング広告が最適なのか?」と疑問に思う方もいるでしょう。
ブランディング広告のメリットを3つご紹介します。
■メリット
・認知拡大につながる
・商品の価値向上が期待できる
・集客効果が期待できる
どれも満足な成果を得られるのがベストですが、実際は難しいものです。
広告の効果が中途半端にならないよう、3つの中から一番重視すべきポイントを決めておくのも重要です。
4.1 認知拡大につながる
ブランディング広告の目的として冒頭でご説明しましたが、認知拡大につながるのは大きなメリットです。
ブランディング広告はターゲット層の多くの方にリーチするため、狙った範囲で認知拡大に繋がります。
企業やブランドの認知が上がると、商品やサービスのためのレスポンス広告にも良い影響を及ぼし、売上の向上にもなります。
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4.2 商品の価値向上が期待できる
商品の価値向上が期待できる点もメリットです。
まだ競合が広告を打ち出していないジャンルにブランディング広告を打ち出せば「このジャンルであればこのブランド」と認知されます。
そうすると、顧客がそのジャンルのサービスを探すときには、そのブランドが採用される可能性が高くなります。
例えば、旅行会社がブランディング広告を打ち出した場合には「ツアーを探すなら○○社」といった形で、旅行客の選択肢の一つになるわけです。
こうしていくうちに、最終的には売上の向上にもつながります。
ブランディング広告による商品価値の向上は、すぐに実績が上がるわけではありませんが、場合によってはLTVの向上も期待できるでしょう。
4.3 集客効果が期待できる
集客力をつけるべくブランディング広告を検討している方もいるでしょう。
ブランディング広告を打ち出すと、認知拡大による集客効果が望めます。
認知する方が増えると、その中からファンが生まれます。
そのファンを育成すれば、ファンがインフルエンサーやアンバサダーと呼ばれる存在になり、口コミなどによってさらなるファンを生み出してくれるわけです。
つまり、企業やブランドへのファンの愛着度が増すと、商品やサービスの認知も拡大し集客につながるのです。
集客効果が期待できる点も、ブランディング広告のメリットとなります。
一方、ブランディング広告のデメリットや注意点が気になる方もいるでしょう。
ブランディング広告のデメリットを3つご紹介します。
■デメリット
・短期で結果が出にくい
・多くのコストがかかる
・市場規模次第では効果が出ない場合もある
デメリットや注意点の解説だけでなく、それらに対する対策なども併せて紹介します。
5.1 短期で結果が出にくい
ブランディング広告は、短期では成果が出にくいといわれています。
それは効果測定をする際に、ある程度の情報量やリサーチが必要になるうえ、効果測定自体にも多くの時間がかかるためです。
また、効果測定をしたあとに広告に対する改善をした場合、効果を実感するまでにさらに時間がかかります。
企業の認知拡大によるブランド力向上も、検証にかかる時間も含めると短期で結果が出にくいといえるでしょう。
対策として、先ほどご紹介したブランドリフトやサーチリフトなど、定期的な効果測定の実施をするとよいでしょう。
数値を確認できると、ブランディング広告による結果を実感しやすくなります。
5.2 多くのコストがかかる
ブランディング広告は、多くのコストがかかってしまうケースがあります。特にブランドイメージが定着するまでの初期の段階に多くかかる傾向にあります。
これはブランドが定着し、リピーターやファンが増えていくと、配信量も抑えられコスト面の改善も可能になるためです。
最初から多方面に大きくブランディング広告を打ち出してしまうと、結果が出なかった際に多くの損失を生み出してしまいます。
このような点に気をつけながら、ブランディング広告を運用していきましょう。
5.3 市場規模次第では効果が出ない場合もある
市場規模次第では効果が出ないケースがあるのはご存じでしょうか。
これは広告を打ち出すジャンルの市場規模が大きい場合、大企業に広告領域を専有されていることが多いためです。
対策として、ターゲットを絞ったりジャンルを少しずらしたりして、広告を打ち出す必要があります。
ターゲットを絞ると、見る方の興味がある特定分野に、深くリーチする広告を打ち出せるためです。
ブランディング広告についてご紹介してきました。
マス広告からデジタル広告にシフトしてきた近年における、ターゲティングの重要性と、重要度の高まりについてもご理解いただけたと思います。
ターゲティングについては、実はBtoCとBtoBでは大きく異なります。
BtoCでは、商品やブランドのペルソナを設定すれば、比較的容易にセグメントが可能です。
しかしBtoBではそうはいきません。
なぜならば企業の場合、商品やサービスを探し出すのは個人であったとしても、導入までの意思決定には企業や部門など複数が関わるからです。
そこで注目なのが、マイクロアドが提供するBtoB広告プラットフォーム「シラレル」です。
BtoB広告サービスである「シラレル」を導入すると効果的なブランディング広告を実現できます。
「シラレル」は1,000万以上のビジネスパーソンに関するデータと連携しており、絞り込んだピンポイントでのターゲティングが可能です。
企業ブランディングを行ったケースでは、KPIとして設定したCPC目標値を、約4割軽減させた実績もあります。
また、広告配信後に提出するレポートで、配信状況の可視化も可能です。
今後の配信に向けたセグメント改善だけでなく、営業のアタックリストとしても活用できるレポートです。
BtoBブランディング広告運用をお考えの方は、ぜひ「シラレル」をご検討ください。
参照:【3分で分かる】マイクロアドが提供するBtoB向けマーケティング商材『シラレル』を徹底解説!
本記事ではブランディング広告について解説しました。
ブランディング広告は、企業やブランドの認知度を上げたい場合に最適な広告施策です。
商品価値の向上や集客効果が期待できるなどのメリットがある一方、コストがかかるなどのデメリットも存在します。
しかし、どんな物事にもメリットとデメリットは存在するものです。
大切なのは目的を明確にし、その達成のために何をするかです。
その答えがブランディング広告であると判断ができれば、次にはターゲット設定など具体的な施策に進みましょう。
BtoB向けの広告を検討されているのであれば、「シラレル」を活用されてはいかがでしょうか。
1,000万を超えるビジネスパーソンのデータを活用したターゲティングが、最大の強みであり、投資対効果の高い広告配信ができるのが「シラレル」を利用するメリットです。
ブランディング広告にお悩みであれば、ぜひ「シラレル」をご検討ください。
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