JICDAQとは?デジタル広告のブランド毀損対策・安全対策を解説!

こんにちは、Ads University編集部の中野です。

 

近年、デジタル広告においては、急速な市場拡大に伴いアドフラウド問題や、ブランド毀損問題などデジタル広告特有の問題が指摘されています。

 

広告配信プラットフォーム「UNIVERSE Ads」と、広告収益を最大化するSSP「MicroAd COMPASS」を提供するマイクロアドでは、このような問題に対しどう対策をしているのか、デジタル広告の健全性・安全性について詳しく解説します。

 

マイクロアドは、加盟している「JICDAQ(一般社団法人デジタル広告品質認証機構)」の認証基準に準拠し、当社が適切にデジタル広告事業に取り組む事業者として、第三者検証を経て評価されました。これによって「ブランドセーフティ認証」と「無効トラフィック対策認証」の2分野において、品質認証事業者に認定されております。

 

まずはJICDAQとは何かを解説していきます。

 

UNIVERSE Ads

 

 

 

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1. JICDAQ(ジックダック)とは


JICDAQ

 

JICDAQ(ジックダック)とは、インターネット広告市場の健全性を維持するための仕組みと環境を整えるために、「JAA(公益社団法人 日本アドバタイザーズ協会)、以下JAA」、「JAAA(一般社団法人 日本広告業協会)、以下JAAA」、「JIAA(一般社団法人 日本インタラクティブ広告協会)、以下JIAA」の広告関係3団体で設立されたデジタル広告における品質認証機構です。

 

JICDAQでは、急速に拡大したデジタル広告市場における、アドフラウドやブランドセーフティなどの問題を解決するために、独自に認証基準を設けています。

 

広告主、生活者にとって価値ある広告を届けるために、品質確保に努めている広告会社、アドテクベンダーなどの事業者に対し、認証を付与して社名を公開しています。

 

また、JICDAQの理念に賛同するアドバタイザー(広告主)及び関連事業者の社名も公開することで、広告の品質向上を相互で目指している組織です。

 


1.1 JICDAQの認証の分野




JICDAQの認証の分野

 

JICDAQの認証は、2分野あり、3種類の「検証種類」があります。

 

認証分野:

「ブランドセーフティ」

「無効トラフィックの対策」

 

検証種類:

「第三者検証」

「海外認証に基づく⾃⼰宣⾔」

「⾃⼰宣⾔」

 

まずは「ブランドセーフティー」の認証分野から解説します。

 

JICDAQのブランドセーフティーの認証を受けた事業者は、Webサイトやアプリなどの広告掲載先に紛れ込む違法・不当サイトへの広告費の流出を防ぐほか、広告主のブランド価値を毀損するような下記の図にあるようなコンテンツを排除しています。

 

広告掲載不適切カテゴリ

 

また、各事業者は広告掲載先の品質を守るため、下記の対策を講じています。

 

① ポリシーの整備・説明・通知

② 取引先に対する審査

③ 内部プロセス等の整備

④ 技術的な対策の導⼊および取引先に対する対策状況の確認

⑤ 規制当局や関係機関、⺠間団体等から提供される情報の利⽤および利⽤状況の確認

⑥ 第三者の機能の利⽤、補完の選択

⑦ 取引先が広告掲載先の状況を把握したい場合の合理的な協⼒

 

 

次に「無効トラフィックの対策」の認証分野について解説します。

 

「無効トラフィックの排除」の認証とは、広告主にとって無効なトラフィックが、広告配信数のカウントやレポート、請求金額から除外し、これらを検知・検出・除外できる対策が講じられている事業者であるか、第三者機関の検証・確認を経て、JICDAQの認証が取得できます。

 

無効なトラフィック

各事業者は、広告トラフィックの品質確保のために下記対策を講じています。

 

① ポリシーの整備・説明・通知

② 取引先に対する審査

③ 内部プロセス等の整備

④ 第三者の機能の利⽤、補完の選択

⑤ 業界が推奨する技術標準の導⼊等の対策および利⽤状況の確認

⑥ 取引先が無効トラフィックの状況を把握したい場合の合理的な協⼒

 

 


1.2 検証の種類


 

次に、それぞれどんな検証かを解説していきます。

・「第三者検証」

⼀般社団法⼈⽇本ABC協会」からの外部検証を受けることにより、第三者機関である日本ABC協会の検証を受け、その業務品質が、第三者から担保されていることが特徴です。
そのため、品質意識の高いアドバタイザー(広告主)からの業務受注増が期待できます。

 

マイクロアドでは、JICDAQの「ブランドセーフティ」、「無効トラフィックの対策」の2分野において、いずれも第三者検証を取得しているため、ブランド毀損等のリスクを極力抑えた広告配信が可能になります。

 

株式会社マイクロアド|JICDAQ

・「⾃⼰宣⾔」

JICDAQが定めるチェックポイントを基に、申請者が自ら検証し、また、作成した検証報告書を日本ABC協会から「確認」を受けたのち、提出された検証結果について問題がない場合に、JICDAQより「認証」が受けられます。

 

・「海外認証に基づく⾃⼰宣⾔」

アメリカの認証機関の「TAG(Trustworthy Accountability Group)」に代表される、海外の団体からの認証を受けている事業者の日本法人は、自己宣言と同様の手法で品質認証を受けることができます。3つの認証基準の中では、比較的簡潔に認証を受けることができます。

 

この3種類の認証基準の有効期間はいずれも1年で、再度認証を受けるには、再び検証・品質確認が必要になってきます。

 

 

JICDAQの認証を取得した事業者一覧はこちら
※画像含む 引用元:一般社団法人 デジタル広告品質認証機構

 

 

2. マイクロアドで講じているブランド毀損対策・アドフラウド対策

 

 

それでは次に、マイクロアドが講じている、ブランド毀損対策とアドフラウド対策について解説します。


マイクロアドでは、加盟しているJIAAのブランドセーフティガイドラインに準拠し、広告出稿企業様のブランドイメージを毀損するような、不適切な掲載面に広告が掲載されないよう、さまざまな対策を講じています。

 

① アドフラウド対策研究機関として「アドベリラボ」を設立

 

アドベリラボでは、既知のアドフラウドの手法に対する、効率的な検知・対策の具体的な手段を開発するとともに、未知の手法に対しても調査・研究を進めています。

 

マイクロアドでは広告プラットフォームを運営する上で、フラットなトランザクションデータを大量に保有しています。このデータに対し、アドフラウドに特化したクラスタリングモデルを構築することで、異常な行動パターンを検知する仕組み等の研究開発を進めています。

 

 

② アドベリフィケーションツールとの連携

 

アドベリフィケーションとは、オンライン広告の配信時、広告主様の印象を悪化させるような配信面に配信されていないか、間違いなく人に見られているのか、という点を確認し、配信を制御する仕組みのことです。昨今のオンラインマーケティングにおける慢性的な課題となっています。

 

マイクロアドは、これまでも不適切なトラフィックや配信面への対策を独自に行っておりましたが、アドベリフィケーションソリューションと連携し(comScore(コムスコア、Integral Ad Science(インテグラル アド サイエンス)、Momentum (モメンタム))、各アドベリフィケーション企業のソリューションを活用したブランド毀損を防ぐ効率的な広告配信を実現することが可能となりました。

 

 

③ IASの入札前判定方式でのブランドセーフティー機能の提供

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「IAS」のPreBid方式によるブランドセーフティー機能の提供開始に伴い、広告配信(入札)前にブランド毀損リスクの高い配信先を判定することが可能です。


また、ブランドセーフティー機能以外でもIAS社と連携して、アドフラウド対策、ビューアビリティ機能も活用いただけるため、事前にリスクを抑えて広告を配信することが可能です。

 

株式会社マイクロアド|ブランドセーフティー

※UNIVERSE Ads管理画面より

ブランドセーフティ:広告掲載によるブランド毀損を防ぐための機能

アドフラウド:不正インプレッションを防ぐための機能

ビューアビリティ:視認性の低い広告枠への表示を防ぐ機能

 

④「BrandSAFE list」の提供

 

従来より、任意のドメインやURLを登録することで、配信先の制御を可能にするブラックリスト並びにホワイトリスト機能を提供してまいりました。

 

「BrandSAFE list」は、マイクロアドが広告配信先の中から、法人運営メディアのみを選定し、さらに個々のメディアに対して、目視確認による審査をおこなったドメインリストとなります。本リストを利用することで、ブランド毀損リスクへの対応が可能になります。

 

 

⑤ 違法・海賊版サイト対策、アドフラウド、ブランドセーフティへの対応

 

業界団体(JIAA、CODA等)や、警察庁などから提供される、違法・有害・海賊版サイト等のリストへの配信を制御しています。

 

・違法・有害サイトに対して

JIAAが推進している、警察庁及びインターネット・ホットラインセンターとの連携によって、提供される違法・有害サイトURL情報の広告配信ブラックリストへの即時登録をおこなっています。

 

・海賊版サイトに対して

一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構が作成し、JIAAを通じて提供される「著作権侵害に関する要警戒リスト」に基づいた、広告配信ブラックリストへの登録を実施しています。

 

・独自ブラックリストの整備

上記に加え、マイクロアドが独自に収集した違法サイト・海賊版サイトの広告配信ブラックリストへの登録を実施しています。

 

上記の対応をもって、違法・海賊版サイトへの広告配信根絶を目指しています。

 

 

⑥ ドメインスプーフィング攻撃の自動検知と広告停止機能

 

ドメインスプーフィングとは、広告掲載先サイトが、広告取引においてWebサイトのURLを偽ることで、不正に広告収益を獲得するアドフラウドの手法になります。

 

マイクロアドではかねてより、審査チームによる目視での事前事後のサイト審査体制を敷いておりますが、本機能の搭載によって、ドメインやURLを詐称するサイトをリアルタイムに検知し、即時に広告配信を停止することが可能になります。

 

このように、マイクロアドではさまざまなブランドセーフティー、アドフラウドへの対策を講じています。

 

 

 

3. まとめ

 

 

このブログではJICDAQとは何か?マイクロアドで講じているブランド毀損対策とアドフラウド対策について解説しました。


ブランドセーフティとアドフラウド対策は今後、より一層関心が高まり、これからのデジタル広告においては、ますます重要になってきます。


マイクロアドでは、ブランドセーフティ・アドフラウド対策に対応したDSP広告配信プラットフォーム「UNIVERSE Ads」を展開しています。

ご興味が御座いましたら下記より資料をダウンロードください。

 

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