企業運営において、企業活動や商品、サービスの認知拡大は重要です。顧客に認知されれば、商品の購入やサービスの成約にもつながりやすくなります。
このように認知拡大で得られる効果は大きいのにもかかわらず、詳しく知らないまま認知拡大のための施策を実行している方が多いのも事実です。
本記事では、認知拡大の基礎や具体的なマーケティング手法を解説します。認知拡大について「もっと詳しく知りたい」「どんな施策を展開したらいいの?」といった疑問を持っている方は、参考にしてください。
記事の後半では、認知拡大施策を進めるうえでの注意点や、認知拡大に活用できるマーケティングデータプラットフォーム「シラレル」についてもご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
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販売促進などを目的として、認知度を高める施策を行うのが「認知拡大」です。
認知度と似た言葉で知名度がありますが、意味は少し異なります。
企業が知名度だけでなく、認知度を高めようとしている目的・理由・効果を解説します。
企業が認知拡大を目指す目的は、顧客に商品やサービスの購入・利用をしてもらうためです。
自社の活動や展開している商品・サービスの内容や特徴を理解してもらい、リードや受注の獲得につなげます。
名前を知ってもらうだけでは、顧客の行動へとつながりません。
名前だけでなく、より深いところの認識・理解をしてもらえれば、顧客が行動する可能性は高くなります。
認知拡大の目的の詳細は、企業によりさまざまですが、行動につなげたいといった狙いは同じです。
知名度があるだけでは、企業の狙いとしては物足りません。
効果的なマーケティングを行うために、企業・商品・サービスなどについて、知名度よりも深い理解の認知度を高める必要があります。
名前がわかるくらいでは行動に結びつきにくいのが現実です。
例えば、ご飯を食べる際も、「この店の名前は知っている」よりも、「この店のカレーライスが美味しいと評判だ」といったところまで理解できている方が、選ばれるケースは多くなります。
認知拡大は、企業活動において大きなテーマになってきています。
認知拡大の大きな効果は3つです。
認知が拡大すると企業や商品、サービスのブランドイメージが定着していきます。
ブランドとして確立すると、その分野においての信用・信頼が高まり、顧客の第一候補となる可能性が高いです。
また、認知拡大と共に、ファンが増えると、社会への影響力も高まります。
企業の活動や理念にも共感する方が増え、商品やサービスの展開を行いやすくなります。
例えば、ファンによる口コミが波及したり、ファンの愛情度が高まれば企業が手を加えずともさらにファンが増えたりと、周囲への影響も高まるでしょう。
これはファンマーケティングとも呼ばれる手法で、SNSの拡大とともに、取り上げられる機会が増えてきています。
ファンの増加はそのまま受注やリピーターの増加につながるため、企業にとって狙い通りの活動ができるようになります。
話題性が高くなるのも重要な効果の一つです。
情報が拡散され、本来予想していなかった顧客層までリーチできる可能性があります。
これまでターゲットとして狙っていなかった潜在的な顧客にまで、情報を届けられるようになり、企業活動の幅をさらに広げられるでしょう。
Web広告は認知拡大に効果的な戦略です。
インターネットが普及するまでは主流であったマスメディア広告と比較しながら、効果的な理由をご紹介します。
マスメディア広告の媒体は4つあります。
マスメディア広告は、いまだ大きな影響力を持っています。
テレビCMの場合は「CMを出せるほどの企業やプロダクト」といったイメージの向上にもつながります。
しかし、マスメディアを利用した広告は、Web広告と比較すると、制作料や掲載料が高い傾向にあります。
また、近年ではテレビや新聞離れが起きているといわれているため、視聴・購読者層も限られるのが現状です。
そのうえターゲットとなる顧客のセグメントもできないため、認知拡大の意味で効果を生み出すのは困難です。
マスメディアは「知ってもらう」ため、つまり知名度を上げるための施策と考えればよいでしょう。
Web広告は、マスメディア広告と比べると、3つの特徴があります。
Web広告はさまざまな手法を用いて、ターゲットに届けられるため、投入した費用に対する広告効果が高いものです。
特に、明確なターゲットを定めて認知拡大をするような企業戦略に適しています。
また、データを使って効果測定ができるうえ、PDCAを回して素早く見直し、効果を高められるのが強みです。
さらにWeb広告は、ターゲットに向けて適切な量を配信できるため、無駄のない効果的な運用が可能です。
各メディアへの広告掲載だけでなく、TwitterやInstagramなどのSNSと連携した広告も増えています。
さまざまな戦略の中から、企業に合わせた選択を取りやすいのも魅力です。
認知を拡大するための、ブランディング広告について解説をします。
ブランディング広告の理解を深めておくと、認知拡大の施策を検討する際に、どんな施策やマーケティング手法を進めればいいのかといった問題の参考になります。
マーケティングにおける認知を高めるのがブランディング広告です。
企業活動や商品・サービスの認知を拡大し、ブランドイメージの確立を図ります。企業の立ち位置を明確に示すため、その分野での認知が成功すれば、「〇〇なら〜〜のサービス」といった大きな影響力が獲得できるでしょう。
ブランディング広告とレスポンス広告では、効果を期待する目的が異なります。
レスポンス広告とは、Webがない時代から用いられてきた手法で、ブランディング広告とは対極の広告です。
ブランディング広告も、最終的に売上につながる行動を目的としている場合は多いですが、レスポンス広告のように、素早い反応を求めてはいません。広告効果にどのような結果を求めるのか、顧客にどういった行動を期待するのかなどを検討し、適切な広告運用をする必要があります。
ブランディング広告における2つの指標を紹介します。
ブランドリフトとは、ブランディング施策の効果測定の「結果」を数値化するための施策です。
ブランディングは即効性のあるレスポンスを求める取り組みではないため、効果のほどが見えにくい点がデメリットの一つになります。
そこを埋めるために実施するのが「ブランドリフト調査」です。
ブランドリフト調査は、出稿したブランディング広告への接触顧客と、比較対象群である非接触顧客に同条件で調査を行い、その差分を数値化して効果の指標を測る方法です。
一方、サーチリフトは、ブランディング広告で狙ったキーワードの自然検索数が、広告を出したあとと、出す前とでどのくらいの変化があったのかを計測する指標です。
広告を出したあとに、キーワードの自然検索数が増えていれば、効果的な広告運用ができたと想定できます。
ブランディング広告は、広告がどれだけクリックされているかを示すクリック率や、広告を閲覧した方がどれだけ成約につながったかを示すコンバージョン率では効果を測定できません。
しかし、ご紹介した2つの指標を用いれば、ブランディング広告による効果や傾向も測れます。
認知拡大のための具体的な施策やマーケティング手法を解説します。
1. マスメディア
2. プレスリリース
3. 純広告
4. DSP広告
5. 動画広告
6. ソーシャルメディア広告
7. オンラインセミナー・イベント
8. コンテンツメディア
ターゲットや費用などを検討し、適切な手法を選ぶのは重要です。
情報の伝わり方や顧客への効果は、それぞれの手法によって大きく変わります。
各マーケティングの特徴を理解し、効果的な広告運用を目指しましょう。
マスメディアに広告を出し、認知を拡大します。
どの媒体が適しているかは、企業の商品やサービスによっても異なります。
インターネットやスマホの普及により、マスメディアの利用者は減少傾向です。
しかし、依然として高い効果が見込まれるのも事実です。
特にテレビの影響力は大きく、費用も高いですが、ほかの広告と組み合わせて活用すると、シナジー効果が見込まれます。
プレスリリースとは、企業の商品やサービス・CSRなどの取り組みを公式文書として、主にマスコミに向けて発信する情報です。
近年ではWeb媒体でもリリース配信が行われているため、情報の価値が認められれば各方面に波及します。情報密度も高いため、認知拡大を狙えます。
公開した情報が、必ずしも広がらないといったデメリットはありますが、広告以外の手段として検討できる手法です。
純広告は、インターネット上のサイトにアクセスしたときに表示される広告です。
露出が大きいので、短時間で多くの方に届けられる特徴があります。
また、商品やサービスについての知識の少ない、潜在的な層へのアプローチも可能です。
ターゲットや時間帯を絞った運用もできます。
しかし、顧客に応じて、細かな広告運用ができないため、特定のニーズを持っている顕在層へのターゲティングには適していません。
また、広告料金が比較的高いのもデメリットの一つです。
大規模なプロモーションを行いたい、資金力のある企業に向いています。
DSP広告は、Web広告の一つです。
顧客の行動履歴などのデータを活用し、広告効果を最適化して広告配信するため、費用対効果の高い広告だといわれています。
顧客の行動履歴などをもとに好みや興味を引き当て、その「人」に配信できるためです。
DSP内で行われる入札で、落札すれば広告配信ができますが、この仕組みは自動化されているため広告主側で対応することはありません。
また、広告配信先を開示されないこともあり、ブランド毀損、アドフラウドに繋がる懸念があります。
ただすべてのDSP業者が配信先を開示しないわけではないため、不安を回避したい場合は配信先を開示している業者を選ぶのも一つの手段です。
動画広告の需要は増加傾向にあり、効果的なマーケティング手法として活用されています。特にメジャーなのは、YouTubeで流れる広告です。テレビCMのようなイメージで展開されるため、視聴者にとってもわかりやすく、効果的に認知拡大が狙えます。
ソーシャルメディアに向けて、広告を展開する手法です。各ソーシャルメディアの特徴を活かした広告運用ができます。
特に拡散性の高さや、プロフィールデータの活用など、マーケティングに適した環境が揃っています。
ソーシャルメディアごとに、顧客層の違いがあるため、自社の活動に合っているメディアを選ぶ必要があるでしょう。
顧客層がマッチすれば、効果的な認知拡大を行えます。
趣味嗜好や地域、年齢・性別などでのセグメントもできるため、より効果的なリーチが可能です。
オンラインセミナーやイベントも認知を拡大するためには効果的な手法です。
セミナーやイベントの情報密度は高いです。
また、参加している時点で、興味がある顧客であるのは確定しています。
さらに強く興味をもってもらえれば、ファンの獲得にもつながるでしょう。
幅広い層に届けるのは難しいですが、より強固なつながりを形成するのには適している手法です。
企業独自の個性を強く出せるコンテンツメディアの運営も、認知拡大に最適な手法です。
提供したコンテンツに共感してもらえれば、認知を拡大していけます。
デメリットとしては、運営に時間がかかり、短期的な収益は見込めない点です。
しかし、価値の高いコンテンツを提供できれば、次第に認知は拡大していき、大きな影響力を手に入れられます。
コンテンツメディアから顧客の流入が得られるようになれば、広告コストも抑えられるので、独自のコンテンツメディアを作成する価値は高いでしょう。
具体的なコンテンツには、ソーシャルメディア・Webサイト・ブログが挙げられます。
企業活動・商品・サービスの認知拡大のためにも、コンテンツメディアを活用していきましょう。
認知拡大を効率よく進めるために、押さえておきたいポイントを紹介します。
① 認知拡大の目的を明確にする
② 届けたいターゲットに的確なアプローチを施す
③ 効果的なアクションができるサービスを利用する
時間も費用も限りがあります。ポイントを押さえて、意味のある広告運用を進めるのが重要です。
認知拡大の目的を明確にすれば、目的に適したターゲットがわかります。
今後、誰にアクションをしていけばいいのかが明確になるため、やるべき行動も見えてきます。
例えば、認知拡大によって売上を上げたい場合は、レスポンスを意識した広告運用が最適です。
逆に、企業イメージを確立したいケースでは、コンテンツメディアを作成し、長期的な視点でブランディングを行うのも一つの手段です。
まずは、それぞれの目的を明確にして、狙いを定めていきましょう。
ターゲットに対して確実にアクションを届けられているかは重要です。
コストをかけて広告を出しても、ターゲットではないところに届いていたら、元も子もありません。
例えばDSP広告を利用したケースをイメージしてください。
認知を拡大したいものと広告サービスのプラットフォームがマッチしていなかったら、まったく関係のないターゲットに広告を提供してしまいます。
期待した効果が得られずに、コストが無駄になる可能性も高くなります。
認知拡大の目的を設定したら、適切なターゲットを絞り込んでいきましょう。
効果的な広告運用ができていない場合は、適切なアプローチが可能なサービスを利用するのも一つの手段です。
BtoBやBtoCに特化していたり、実用的なデータを反映してたりと、広告運用をサポートしてくれるサービスは多くあります。
広告の効果を最大化するためにも、使えるサービスは積極的に利用していきましょう。
認知を拡大するうえで注意しておくべきポイントを解説します。
① 認知拡大は目的ではない
② コンテンツ・商品・サービスも手を抜かない
忘れがちですが、認知を広めるのが目的ではありません。
認知を広め、影響力をどうやって活かしていくのかを考えておきましょう。目的は認知拡大の先にあります。
具体的には、企業の商品の購入やサービスの成約などです。
認知してもらった方に対して、どのように次の行動に移してもらうのかまでを、戦略として検討しておくのは重要です。
認知を拡大したあとに提供するコンテンツ・商品・サービスの質を高める必要があります。質が低いとリピートされなかったり、悪い口コミが拡散されたりするからです。
認知拡大のために使用したコストも、無駄になってしまいます。
顧客に認知してもらうからには、自信を持って提供できるコンテンツ・商品・サービスを準備しておきましょう。
認知の拡大と質の高いサービスの提供の繰り返しが、企業活動を大きくしていきます。
「シラレル」は見込み客に対して効果的なアクションや対策を狙えるサービスです。
1,000万以上のデータ量を誇る大規模ビジネスデータを利用してターゲティング広告を配信するディスプレイ広告(DSP)です。
BtoB(B2B)製品やサービスの認知拡大を狙う企業様に数多く導入いただいています。
「シラレル」の特徴や具体的な実績をご紹介します。
参照:【3分で分かる】マイクロアドが提供するBtoB向けマーケティング商材『シラレル』を徹底解説!
「シラレル」の最大の特徴は、BtoB広告に特化している点です。
ターゲットとして狙っている企業に対して認知拡大が期待できます。
特にターゲティングの優位性は高く、「LBC」「どこどこJP」などの企業情報データベースや各種メディアデータを活用してビジネスパーソンに、ダイレクトにアプローチできます。
ターゲティングの質が高いため、コストに見合った効果的な広告運用が可能です。
質の高いターゲティングを活かして、最適なビジネスパーソンに広告を届けられます。
その結果、ブランドイメージの確立や商品・サービスの認知拡大に大きく貢献できます。
さらに広告の表示と共に認知に関するアンケートを表示し、閲覧者の態度変容を可視化するため、定量的な計測が可能です。
サービスの機能を上手くいかせば、広告運用者が望む結果を出せる可能性も高くなります。
「シラレル」を導入した実績を3つご紹介します。
<実績1 認知拡大>
広告主業種 |
情報通信サービス業 |
広告主の課題 |
ターゲットの認知不足 |
訴求内容 |
PC認知訴求 |
配信期間 |
約1ヵ月 |
配信金額 |
1,700万円 |
配信フォーマット |
静止画/動画 |
KPI |
CPC (静止画) / CPCV (動画) |
目標単価 |
CPC ¥80 / CPCV ¥7 |
配信実績 |
CPC ¥42 / CPCV ¥4 |
バックオフィス勤務を想定するビジネスパーソンに適切なアプローチを展開し、目標値よりも50%効率よくプロモーションを成功させた事例です。
<実績2 リード獲得を目的とした認知拡大>
広告主業種 |
情報通信サービス業 |
広告主の課題 |
リード獲得母数が少ない |
訴求内容 |
Web上での認知拡大 |
配信期間 |
2週間 |
配信金額 |
200万円 |
配信フォーマット |
静止画 |
KPI |
CPC |
目標単価 |
¥120 |
配信実績 |
¥76 |
リード獲得のために企業ブランディングを展開し、目標CPCより約4割減でブランド認知を達成させた事例です。
<実績3 認知拡大>
広告主業種 |
インターネットサービス |
広告主の課題 |
企業向けインターネットサービスの認知促進 |
訴求内容 |
保有サービスのブランド認知拡大 |
配信期間 |
40日間 |
配信金額 |
900万円 |
配信フォーマット |
静止画 (gif) |
KPI |
CPC |
目標単価 |
¥49 |
配信実績 |
¥27 |
マーケティング担当者に向けた認知拡大を行い、役職・業種を絞り効率よく配信しています。目標値よりも45%削減し認知の拡大に成功した事例です。
3つの事例は、コストを低減させつつも、期待通りの効果を達成しています。
「シラレル」を活用すれば、効果的で無駄のない広告運用が実現できます。
認知拡大のためには、見込み客に適切なアプローチをするのが重要です。
しかし、数あるマーケティング手法の中から、最適な運用方法を選ぶのは容易ではありません。
素早く効果的な認知拡大を実現させるためには、使いやすいサービスを利用するのも一つの手段です。
BtoB広告なら「シラレル」を活用すれば、狙ったターゲットに最適に広告を届けられます。
運用コストを下げつつも、ターゲットに対して適切に認知拡大を進められるのが、「シラレル」を利用するメリットです。
BtoB向けの商品やサービスの認知拡大でお困りの方は、ぜひ「シラレル」を検討してはいかがでしょうか。
▼「シラレル」の資料はこちらからダウンロード頂けます。