「広告分析のレポートを元に効果検証を効率よくおこなうには?」
「伝わりやすい広告分析のレポートを作成するコツって?」
「広告分析のレポートで分析指標として採り入れる内容はどのような内容がよいの?」
情報収集の手段として、SNSなどのWebを活用することが当たり前になっている中で、Web広告の掲載や、掲載後の効果検証としての分析は必須となります。
今回は、広告運用担当者に向けて成果を出すために必要な分析指標について解説します。Web広告の効果を正しく伝えて、運用効果を高められる広告レポート作成をおこなえるようになりましょう。
広告分析のレポート作成や広告運用に不安を抱えている方は、ぜひ参考にしてください。
また、記事の後半では、マイクロアドが提供する広告配信プラットフォーム「UNIVERSE Ads」のご紹介をしています。ぜひ最後までお読みください。
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広告レポートは、運用している広告の状況を把握するために作成します。
広告レポートに記載する内容としては、広告を運用してから発生している変化や運用結果と、それに対する考察と提案を含みます。
広告レポートを作成する目的は、広告を適正に運用できているのかを知るためです。
広告内に含まれる指標を活用し様々な切り口から効果分析をおこないます。
昨今のインターネット広告は、検索連動型広告やディスプレイ広告だけでなく、多種多様な形態があります。ユーザーと接点を持てる機会も多様化しているため、ニーズに沿った広告展開が必要です。
広告レポートを作成する理由は、目標に対し広告を運用した結果、効果は出ているのかを検証し明確にするために必要だからです。
広告レポートの基本的な構造は以下の4つから成り立ちます。
広告レポートで 初めに作成するのは運用結果です。広告の管理画面には様々な指標が表示されています。
運用結果レポートでよく使用するのは、以下の指標です。
これらの運用結果を表やグラフを活用してまとめましょう。
続いて、運用結果をもとに広告開始前と開始後でどのように変化をしたのかをレポートに記載します。広告開始前と広告運用後のWebサイトのアクセス数とコンバージョン率を比較することで、変化が確認できます。
広告を運用して得られた変化について、分析と考察をおこない数値データをもとにレポートに記載しましょう。運用結果の数値が良い方向と悪い方向のどちらに向いたのか、なぜそのように変化したのかを広告管理画面の数値から読み解くのは運用担当者の仕事です。
最後にレポート内容をふまえて今後、どのような広告運用をおこなっていくのか提案を含めましょう。
目標を達成するために今後、何をおこなうのか具体的に挙げていくと、次の行動に移しやすくなります。
広告レポートは配信している広告媒体別のレポートなど、分析する内容により複数のレポートを作成します。掲載している広告の内容により、分析レポートの作成種類は異なるでしょう。ただ、どのような場合でも全体を総括するサマリーレポートは必須です。
サマリーのほかにも広告レポートには多種多様な種類があります。それぞれ解説します。
広告運用の概要がわかるようにまとめられたレポートを、サマリーレポートといいます。
広告運用に詳しくない方でも、状況の変化が掴みやすいようなレポート作成が必要です。
広告予算がいくらかかったのかや広告を運用した結果、コンバージョンやコンバージョン率はあがったのかなど、広告運用でどのような効果が出たのかを掲載するとわかりやすいでしょう。
キャンペーンレポートは、広告キャンペーンごとに広告の表示回数(インプレッション数)やクリック数や単価のデータを掲載したレポートです。
どの広告がユーザーにとって反応が良かったのかを、比較できるようにレポートを作成すると、広告の効果改善を提案する資料として利用できます。
広告にはテキストを使用するものと、画像や動画を使用するものがあるので、広告文別やクリエイティブ別のレポートを作成しておきましょう。
ユーザーレポートは、広告を閲覧したユーザーを性別や年齢ごとに分けて、広告キャンペーンの閲覧状況を表示します。性別や年齢別で広告費、広告の表示回数、クリック数、クリック率、成約(コンバージョン)を確認できます。
1件のコンバージョンを獲得するのにかかった広告費(CPA)を表示する場合もあります。
現在運用している広告が、どの層に効果が高いのかを理解するのは、今後の広告運用を決めるうえで重要な指標といえるでしょう。
プレイスメントレポートは、様々な配信先に広告を提供しているディスプレイ広告などの運用状況を確認するために必要なレポートです。どの配信先に広告を提供し、ユーザーにクリックされているのかを調べられる指標です。
レポートを作成する際は、次のポイントをおさえておきましょう。
コンバージョンにつながらず、効果の悪い配信先は除外設定が必要です。
プレイスメントレポートをもとに、効果の悪い配信先や自社のブランドやビジネスイメージと合わないサイトは広告配信先から除外していきましょう。
広告レポートとしては、紹介した4つのレポート以外にもさまざまな種類のレポートがあります。
日別推移レポートは1日単位で、全体的な数値をまとめたレポートです。広告のクリエイティブの変更やテキストの変更のみならず、プレスリリースなどの露出が増えると一時的にインプレッション数が大幅に増減します。
変化が生じた前後の数値を確認すると、施策をおこなった後の反応を確認できます。
広告レポートで正しく分析するコツを3点に分けて説明します。
まず、分析レポートを作成する際は、マクロからミクロに向けて段階的におこないましょう。広告アカウントでマクロの要素に該当するのはアカウントです。
ミクロに該当するのは、リスティング広告であれば広告キーワードで、ディスプレイ広告であればターゲティングになります。
広告レポートを分析するときにはまず、サマリーレポートで全体の状況を把握しましょう。
広告レポートを分析し作成する方は運用担当者なので、広告キーワードや広告から先に分析してしまいがちです。しかし、広告レポートを確認して運用の改善を検討する場合、全体的な経営指標をもとに判断するケースが多いでしょう。
そのため、全体を把握するマクロから少しずつ広告キーワードや画像や動画などのミクロに向けて段階的に分析していくのが大切です。
広告レポートの数値データは、単体では効果が出たのかわからず評価できません。
取得したデータだけを見ても、広告配信の結果が良かったのか悪かったのかは判断できないでしょう。
広告レポートのデータは多種多様な指標があり、組み合わせは自由です。
前月や前年の同期比での比較や、配信エリアやキャンペーン別の比較、属性別に比較するなど様々な指標を組み合わせてレポートを作成しましょう。
比較対象は単体である必要はないため、キャンペーンとユーザー属性別といった複数の指標を組み合わせる方法もあります。比較対象を同様の条件で作成すると、前月や昨年と今年で何がどのように変化したのかを数値データで明確に示すことができます。
広告レポートを作成するにあたり大切なのは、データ分析は客観的な視点でおこなう、ということです。広告管理画面で確認できる数値データを根拠として客観的視点で分析を実施しましょう。
広告レポートを閲覧するのは運用担当者だけではありません。上司やクライアントなど第三者も閲覧します。
広告に関する知識を持たない方もいるため、第三者が見ても理解できる内容にする必要があります。正しく計測された数値を元に広告の運用レポートをチェックします。
レポート内容は、広告運用に詳しくない方が見ても理解できることを前提として作成しましょう。
レポートを作成する目的は、結果を踏まえて広告運用を改善し結果を出すためです。
広告レポートは、広告費用の見直しや更なる施策の実行を判断するための指標となります。判断する立場の方が理解できる内容にしなければ、運用改善の判断が難しくなります。
レポートは、あくまでも客観的な事実を数値データを元に明らかにするものです。
運用担当者個人が感じている主観や、抽象的な表現を含めてしまうと施策を誤ってしまう可能性があります。
広告レポートで数値化したデータを抽出できるので、客観的な事実をまとめて述べましょう。
広告レポートの数値は、パッと見てわかるように可視化することが望ましいです。
わかりやすく表やグラフを活用して数値を表現し、どのような効果を生みだしているのかレポートを見て一目でわかるように可視化しましょう。
広告レポートは定期的に作成・報告をおこなうものです。それゆえ最初は手間がかかりますが、テンプレートを作成しておくことで、レポートの作成時間を短縮できます。
さらに、同じフォーマットを使用することで前回との比較もしやすく利便性も向上します。
広告レポートのテンプレートは様々な会社が提供しているので、参考にしてみるとよいでしょう。
広告配信プラットフォーム「UNIVERSE Ads」は、210以上のデータプロバイダーと連携する「UNIVERSE」と接続することで、多種多様な業界業種のマーケティングニーズに合わせたデータ分析および、広告配信が可能です。ターゲットのカテゴリも豊富で、適切なカテゴリで広告配信が可能なサービスです。
「AIを活用した独自のアルゴリズムを用いて入札金額を最適化できるのが「UNIVERSE Ads」の特徴です。広告のクリック率やコンバージョン率を、AIが表示してくれるので、最適な入札価格で広告を配信することもできます。
入札の作業を簡素化できるため作業時間が短縮でき、なおかつ人為的な入札単価の設定ミスを防止します。さらに専用ツールを活用した品質管理を徹底しているので、配信先として望ましくないところには配信をおこないません。
「UNIVERSE Ads」は、マイクロアドが提供している、マーケティングデータプラットフォーム「UNIVERSE」に接続しています。
「UNIVERSE」は、自社保有のオーディエンスデータに加え、約210のパートナー企業やメディアから多種多様なデータ提供を受けております。連携する各種データを、独自開発のデータ収集基盤によって統合的に集積・分析し、さまざまな業界業種に特化したマーケティングプロダクトを提供しております。
業界名 |
マーケティングプロダクト |
BtoB業界特化 |
シラレル |
飲料・食品業界特化 |
Pantry |
エンタメ業界特化 |
Circus |
医療・製薬業界特化 |
IASO |
自動車業界特化 |
IGNITION |
美容業界特化 |
Vesta |
「UNIVERSE」に蓄積された各業種のデータと接続できるため、様々な企業のニーズに応えたターゲット設定と配信量の両立を実現します。
「UNIVERSE Ads」では、ターゲット設定のカテゴリーが豊富です。設定可能なターゲットの種類は以下のとおりです。
ターゲティングの種類 |
概要 |
デモグラフィックターゲティング |
年齢や性別を指定して広告配信 |
オールリーチ |
ターゲットを指定せず、すべてのユーザーに配信 |
リターゲティング |
訪問履歴やアプリなどの利用データを活用できる |
サイコグラフィックターゲティング |
・業界特化データ指定 ・メディアデータ指定 ・トピックカテゴリ |
広告配信プラットフォーム「UNIVERSE Ads」は、広告配信前の分析が可能なサービスです。広告プロモーションのターゲットの解像度を高める分析メニューを取り揃えています。
配信後分析だけでなく配信前分析が可能であることも「UNIVERSE Ads」の特徴です。
配信前分析で分析できる内容を一部紹介します。
ターゲットとなるユーザーのWeb行動履歴をもとに、何に興味関心があるのかを分析できるのが興味関心分析です。特定のカテゴリや商材に対し、ユーザーがどのようなサイトを閲覧しているのかを分析できるのかプレイスメント分析です。
ユーザーの行動や関心を事前に予測できるため、効率よく適切な広告を配信できるのが「UNIVERSE Ads」の特徴といえます。
「UNIVERSE Ads」は、各業界のマーケティングプロダクトと連携しており、業種に特化したデータを活用できるため、広告配信後の分析レポートも豊富に取り揃えています。
提供可能な分析レポートの一例を紹介します。
レポート名 |
概要 |
プレイスメント分析 |
・配信カテゴリごとに広告の反応度を表示 ・カテゴリを細分化して表示することも可能 |
ライフスタイル分析 |
・ペルソナの生活や価値観をもとにプレイスメントを組み合わせて表示 |
ユーザー分析 |
・性別や年齢別の広告の反応度を表示 |
サーチリフト分析 |
・広告配信前後でキーワードの検索率の上昇率を表示 |
配信前分析と配信後分析を可能にしているのは、多種多様なデータをもつマーケティングプロダクトと連携をしている「UNIVERSE Ads」ならではといえるでしょう。
本記事では、広告レポートの作成目的や理由と、伝わりやすいレポートを作成するコツを説明しました。
本記事で解説した内容をまとめると以下の通りです。
・広告レポートを作成する目的や理由
・正しく分析するコツは3つのポイントを意識する
・作成するコツは客観的な内容で数値を可視化すると効果的
記事の後半では「UNIVERSE Ads」をご紹介しました。
「UNIVERSE Ads」を活用すると、各業界のデータを活用し適切なターゲットに対し広告を配信できます。ターゲット設定を効率よくおこないたいと考えている方は、ぜひご検討ください。
本記事を参考にして伝わりやすい広告分析レポートを作成し、運用改善して広告効果を高めましょう。