秋は紅葉・秋祭りやグルメフェスなど、地域の行事やイベントが全国各地で開催される季節です。各自治体はイベントを通じて地域の認知度向上と、観光客増加やふるさと納税促進を目指して様々な取り組みを実施しています。
それゆえ、イベントを成功に導くために、季節に応じたプロモーション活動をおこわなければなりません。
本記事では、秋のイベントをプロモーションする目的・課題や、自治体が取り組んでいる秋のイベントプロモーションの事例について解説します。
記事の後半では、マイクロアドが提供する自治体向け広告配信サービス「まちあげ」をご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
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「食欲の秋」「スポーツの秋」「紅葉の秋」などと呼ばれる秋は、行楽シーズンで外出の機会が増える季節です。暑い夏の時期も過ぎて気候がよくなり、室内外でのイベントが各地で開催されます。
いこーよの秋イベントにおける人気傾向の調査によると、秋のイベントでは「親子で参加」「体験系」などのジャンルが人気です。秋は過ごしやすい気候に加えて祝日が多いため、家族みんなで体験できるイベントが求められています。
また、「季節イベント関連」の人気も高く、ハロウィンイベントで自分好みのコスプレをして楽しむ参加者の姿が、最近の秋の風物詩となっています。
秋に開催されるイベントは、若者層からファミリー層・シニア層まで幅広い参加者が集まる可能性を秘めているといえるでしょう。
全国各地でバラエティに富んだ秋のイベントが開催されています。地域の特性を活かした企画を実施すれば、観光客増加や認知度向上が見込めるでしょう。
ここでは、秋に開催される各種イベントについて解説します。
紅葉が色づく秋には、全国様々な場所で紅葉イベントが開催されます。
日本は国土の約3分の2を森林が占め、沖縄以外の各地に紅葉スポットが存在します。南北に長い日本列島は一番早い北海道では9月上旬から、温暖な地域では12月上旬まで長い期間紅葉を楽しめるのが特徴です。
数ある紅葉の名所の中でも有名なのは、日本三大紅葉名所と呼ばれる以下の3ヵ所です。
山や渓谷のほか、寺社・湖・公園・神社など様々なスポットで紅葉を楽しめます。紅葉で色づく山をハイキングをしたり、ライトアップされた夜の紅葉を眺めたりと、家族やカップルで楽しめる様々な紅葉イベントが開催されます。
「食欲の秋」といわれる秋には、様々な食を楽しめるグルメフェスが開催されます。
新型コロナによるイベントの開催制限が解禁され、全国のグルメフェスには多くの参加者が集まっています。例えば、東京お台場で毎年開催されている国内最大級のグルメフェス「肉フェス」は、累計来場者数800万名以上を誇る一大イベントです(※1)。
2022年に実施された【ぐるなびリサーチ部】”食イベント・食フェス”に関する調査によると、約60%の方がグルメフェスに参加したいと回答。「ご当地グルメフェス」「B級グルメフェス」「肉フェス」などが人気となっています。
自宅や地元では食べられないメニューを味わえるグルメフェスは、老若男女を問わず集客が期待できるイベントです。
(※1)PRTIMES 来年のGWもやっぱり「肉フェス」。出店店舗、コラボ企業、協賛社など、肉フェスパートナーを大募集!
歴史ある祭りから町おこしイベントまで、様々な秋祭りが日本各地で催されています。秋祭りには、農作物の収穫への感謝と地域の発展や無病息災を祈願する想いが込められています。
例えば、大阪府岸和田市で300年以上に渡って開催されている「岸和田だんじり祭り」は、約40万名以上の観光客が集まる日本でも有数の規模を誇る秋祭りです(※2)。
秋祭りは、地元の方だけでなく遠方から観光として訪れる方も多く、飲食業・宿泊業・お土産店や商店街などの小売業にも大きな経済効果をもたらします。したがって、秋祭りは地域経済の活性化にも寄与するといえるでしょう。
(※2)PRTIMES 【大阪】大迫力!!豪快なやりまわしを至近距離で体感!!岸和田だんじり祭VIPビューイングシート独占発売決定!!
紅葉・グルメや秋祭りなどの地域資源を活かしてイベントを成功に導くには、目的の明確化が重要です。
ここでは、秋ならではのイベントをプロモーションする目的について解説します。
1つ目の目的は、シルバーウィークの観光客増加です。秋には以下のように多くの祝日があり、シルバーウィークや3連休が設定されています。
9月 |
敬老の日(第3月曜日) 秋分の日(23日頃) |
10月 |
スポーツの日(第2月曜日) |
11月 |
文化の日(3日) 勤労感謝の日(23日) |
2023年に実施された【ぐるなびリサーチ部】9月3連休の過ごし方に関する調査によると、3連休の過ごし方として国内旅行を挙げた割合が11.9%、日帰り旅行が9.1%。日帰り旅行を含めると3連休に観光に出かける方は約2割にのぼります。
秋のシルバーウィークや3連休のタイミングに合わせて魅力的なイベントをプロモーションすれば、全国各地から観光客を誘客できるでしょう。
2つ目の目的は、旬の特産品を活かした知名度向上です。「食欲の秋」といわれるように、秋はフルーツ・農作物・海産物などの旬な食材が多い季節です。
例えば、東京都目黒区で開催されている「目黒のさんま祭り」では、友好都市である宮城県気仙沼市の特産品のさんまを提供しています。
毎年約3万人の観光客が商店街を訪れる人気のイベントです(※3)。
また、岡山のシャインマスカット「晴王」・北海道日高地方のブランド秋鮭「銀聖」・京都の「丹波松茸」など、各地で特産品のブランド化を図っています。特産品のブランド化によって地域の認知度も向上し、観光客の誘客や特産品の売上増加が見込めます。
(※3)しながわ観光協会 【終了】第24回 目黒のさんま祭り
3つ目の目的は、年末に向けたふるさと納税の促進です。ふるさと納税に関する現況調査結果(令和5年度)によると、2022年度のふるさと納税実績は以下のとおりです。
ふるさと納税受入額 |
ふるさと納税受入件数 |
住民税控除適用者数 |
約9,654億円(前年比1.2倍) |
約5,184万件(前年比1.2倍) |
約891万名(前年比1.2倍) |
ふるさと納税は、寄附金控除により所得税・住民税が控除されるのがメリットの一つです。それゆえ、年末に向けてふるさと納税の需要は高まります。
秋の特産品をPRする販売イベントなどを実施すれば、地域へのふるさと納税促進に役立てられるでしょう。
各自治体が秋のイベントを開催して誘客を図っています。他地域との差別化を図ってイベントを成功に導くには、プロモーションにおける課題を把握して対策を講じる必要があります。
ここでは、秋のイベントプロモーションにおける3つの課題について解説します。
1つ目の課題は、季節や地域に応じた魅力の訴求です。
上述したように、秋にプロモーションをおこなう主な目的は「シルバーウィークでの観光客増加」「旬の特産品を活かした知名度向上」「年末に向けたふるさと納税の促進」です。したがって、秋のイベントでは季節にちなんだ企画を実施したり、その地域ならではの独自性を持たせたりする必要があります。
一方、流行に影響されて地域資源と関連性の低い企画で誘客を図っても、地域の魅力創出にはつながりません。目的に合った企画を検討しましょう。
秋の催しとして、紅葉・ハロウィン・スポーツや敬老の日などを絡めたイベントが考えられます。また、地域の自然・伝統行事や郷土料理など、地元では当たり前なものがキラーコンテンツになるケースもあります。「B級グルメ」が好例といえるでしょう。
2つ目の課題は、ターゲット層へのPRや集客です。
どれだけ充実したイベントを企画しても、肝心の集客ができなければ意味がありません。集客のために重要なのがターゲット層の設定です。例えば、紅葉イベントであればファミリー層、ふるさと納税のイベントであれば富裕層など、参加を促したい層を絞り込みます。
ターゲット層が決定したら、訴求ポイントとプロモーション手法の検討が必要です。
ターゲット層の興味関心を惹き、ニーズにマッチするような訴求ポイントの明確化が求められます。プロモーション手法はターゲット層に合ったメディアを選びましょう。ホームページ・ブログ・YouTube・SNSなどによる情報発信や、ターゲットを絞ったWeb広告などが考えられます。
3つ目の課題はイベント開催後の評価・分析です。
継続的にイベントを開催して集客を図るには、イベント開催後の評価・分析が不可欠です。具体的には、以下のような評価・分析を実施します。
効果的な評価・分析を実施するためには、来場者に対するアンケートも効果的です。評価・分析を元に次回以降の改善につなげられると、継続的なイベント開催が可能になるでしょう。
各自治体が様々なプロモーションを展開して、イベントを成功に導いています。本章では、全国各地で開催されている秋のイベントプロモーション事例を3つ紹介します。
「ソメイノ秋マツリ」は、千葉県佐倉市で活気あるまちづくりをテーマに2日間開催されたイベントです。
地域の若者たちが主導してイベントを企画し、特設Webサイトに加えてInstagramやFacebookを活用したプロモーションを展開しました。
イベントは一般的なお祭りに「体験」「学び」の要素を加えているのが特徴です。大人から子どもまで楽しめるワークショップから、ステージでのダンスや太鼓などのパフォーマンスまで盛りだくさんの内容です。
また、地元農家による野菜の直販やバラエティに富んだキッチンカー・地元のクラフトビールなど、地域に密着した出店が賑わいをみせました。さらに、ドッグランが併設されていたのも、屋外イベントならではのアイデアです。
「備後府中食博」は、コロナ禍が明けたタイミングに合わせて復活した広島県府中市のグルメイベントです。
「食で賑わう町おこし」をテーマに、市内外から多くの観光客が訪れるイベントです。観光協会を始めとしたWebサイトやInstagram、Facebookなどでプロモーションをおこなっています。
府中焼きなどのご当地グルメや地元の食材を使ったキッチンカーが立ち並び、参加者は地域のグルメを思う存分楽しめます。
また、消防車やパトカーの展示のほか、カブトムシとの触れ合いコーナーが設置されるなど、子どもが飽きない仕掛けも特徴です。ステージイベントも開催され、家族全員が楽しめるイベントです。
「秋酒祭」は、岐阜県岐阜市でおこなわれた地酒を楽しむイベントです。元々は名古屋市で2017年から続いている人気イベントで、2023年に初めて岐阜市でも開催されました。
ZIP-FMと県酒造組合連合会の共催による、秋空の下で音楽を聴きながら日本酒を味わえるイベントです。X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSはもちろん、様々な媒体でプロモーションが展開されました。
当日は、岐阜市の中心部にリニューアルオープンした「セントラルパーク金公園」が特設会場となり、岐阜県内の33蔵96銘柄の地酒が集まる大規模なイベントとなりました。
自治体が地域の魅力を発信して、イベント集客を図る手法としてWeb広告が挙げられます。本章では、秋のイベントプロモーションに適したWeb広告配信プラットフォーム「まちあげ」をご紹介します。
「まちあげ」とは、自治体の各種プロモーションを支援する広告配信サービスです。自治体が実施するイベントなどの取り組みについて、ターゲットを絞ったWeb広告配信でプロモーションに貢献します。
「まちあげ」を活用すると、ユーザーの属性・位置情報データや行動履歴などの情報を分析し、自治体の課題やニーズに合わせたターゲティング広告配信が可能です。導入自治体の9割以上がKPIを達成するなど、効果的なマーケティングの実現に寄与します。
地方自治体のプロモーションを支援する「まちあげ」のメリットを2つご紹介します。
1つ目は、イベントのターゲット層にピンポイントで配信できる点です。「まちあげ」は、位置情報データやライフスタイル系などのメディアデータ、年齢・性別などの属性やWebの閲覧履歴などからユーザーの興味関心を分析し、ニーズに合わせた固有のターゲティングを作成して配信することが可能です。
2つ目は、広告配信後に以下のような分析レポートを提供できる点です。
効果的なデータ分析により、次回以降のイベント実施およびプロモーションの改善に役立てられます。
数多くの自治体が「まちあげ」を導入して、イベントプロモーションなどに活用しています。実際に「まちあげ」を導入した自治体の事例をご紹介します。
課題 |
女子旅に興味のあるターゲットを呼び込みたい |
訴求内容 |
女子旅のPR |
ターゲット選定 |
・女性向け情報メディア閲覧者 ・旅行メディア閲覧者 ・結婚メディア閲覧者 |
配信期間 |
2ヵ月間 |
導入効果 |
クリック単価43%ダウン |
このように低クリック単価での広告配信が可能な「まちあげ」は、費用対効果の高いプロモーションツールといえるでしょう。
本記事では、秋のイベントをプロモーションする目的・課題を解説し、自治体のプロモーション事例をご紹介しました。
行楽シーズンで外出の機会も増える秋は、地域の特色を活かしたイベントが全国各地で開催されます。それゆえ、イベントを成功に導くにはターゲット層の興味関心を惹き、ニーズや趣向にマッチしたプロモーションが不可欠です。
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