企業にとって、自社の提供する商品やサービスの認知を高めるには、まず自社ブランドを多くのユーザーに認知してもらうことが必要です。
自社ブランドの認知を獲得する方法はさまざまですが、代表的な例として挙げられるのがWeb広告です。
Web広告は費用を抑えながら短期間で認知の獲得に期待できる手法です。
本記事ではWeb広告を活用して効率よく、企業の認知を獲得する方法や、Web広告を活用するメリット・デメリットなどについて解説します。
企業は多くのユーザーから認知してもらうためにPRや宣伝を行っていますが、認知してもらう最大の目的はファンを増やして売り上げを伸ばすためです。
例えば、ユーザーが商品やサービスを新たに購入するとします。
おそらく、多くのユーザーは販売している企業名や金額・クオリティの高さなどを比較して購入を決めますが、それらの判断材料に加えてその企業のファンであった場合、一気に購入する確率が高まるため、ぐっと選択肢が狭まるはずです。
しかし、ファンになってもらう前提条件として、自社について知ってもらわなければいけません。
その最初のステップとしてユーザーから認知してもらう必要があるのです。
認知してもらえるかどうかは、売り上げを伸ばしていく上で雲泥の差になります。
例えば、誰もが知っている大手企業や影響力の強い企業の場合、新たな商品やサービスを発売すると、さまざまなメディアから取り上げられるため、たちまち人気となる傾向にあります。
一方、企業の認知度が低い企業が、機能性やコストパフォーマンスにこだわった商品やサービスを発売したとしても、認知度の高い企業ほど興味を示してもらえず、売り上げが伸びることに期待できません。
そのため、企業によってはインフルエンサーや有名人を起用したり、宣伝として広告を打つことで商品やサービス・企業自体の認知度向上を図っています。
認知を獲得する方法として最もおすすめな手法が、Web広告と言われていますが、具体的なメリットは以下の5つです。
上記の5つのメリットを順番に解説します。
2.1.1 配信手法が豊富にある
Web広告では、リスティング広告やディスプレイ広告・DSP広告など、Web広告を配信する上でさまざまな配信手法があります。
配信手法によって画像だけでなく動画を掲載することもできるため、より多くのユーザーの興味を惹いて認知してもらえるようになるのです。
2.1.2 コストパフォーマンスに優れている
Web広告は、テレビCMや雑誌広告などと比較して、価格を抑えて広告を掲載することができます。
掲載費用がほとんどかからないWeb広告もあり、費用を抑えたい企業にとっては非常におすすめです。
2.1.3 即効性がある
Web広告は配信を開始すると、すぐに広告がWebサイトに掲載されるようになるため、短期間で認知の獲得に期待できます。
即効性があるので、時期を狙って認知の獲得を狙うことも可能です。
2.1.4 PDCAが回しやすい
Web広告では、リアルタイムで広告配信後にデータ分析を行うことができます。
そのため、ユーザーの反応が良くなければ、データを基にWeb広告のテキストや単価を修正して再度掲載することも可能です。
PDCAが回しやすいので、データ結果によって臨機応変に対応できます。
2.1.5 広告配信後の効果測定が可能
テレビCMやマス広告などは、どれくらいのユーザーが自分たちの広告を見てくれているのか、ある程度把握することができます。
しかし、そのなかから認知につながらなかった割合や原因などを数値として算出することができません。
Web広告では全てのデータが数値化されているので、その後の効果測定がしやすいのもメリットといえるでしょう。
Web広告を活用するデメリットは以下の3つです。
順番に解説します。
2.2.1 専門的知識が必要
Web広告は種類が豊富にあり、一つ一つ特徴が異なります。
使い方を誤ってしまうと、本来の効果が発揮されなくなってしまうので、専門的知識が必要です。
2.2.2 高額になることがある
Web広告は基本的にコストパフォーマンスにも優れている一方で、次の章でも紹介しますが、一部のWeb広告は高額になることがあります。
ただし、費用が高額になる=効果に期待できるというわけでもないので、自分たちの予算に合わせてWeb広告を活用しましょう。
2.2.3 運用するためのリソースがいる
Web広告で成果を出すためには、常にPDCAを回さなければいけません。
運用するためにはリソースが必要なので、リソース不足に困っているのであれば、運用代行会社に依頼するのもおすすめです。
企業の認知度の拡大に最適な手法は以下の4つです。
順番に解説します。
純広告とは、特定の広告媒体と広告枠を指定して掲載するWeb広告です。
純広告のメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット |
デメリット |
・テキスト広告やバナー広告など種類が豊富にある ・一定の金額を支払えば必ずWebサイト上に掲載してもらえる ・大手のWebサイトに掲載できるため、認知の獲得だけではなくブランディングの向上につながる ・運用するためのコストがかからない |
・掲載期間や表示回数が保証してもらえるので、費用が高くなりやすい ・一度Web広告を出稿すると内容を変更することができない ・広告配信するユーザーを限定できない |
純広告は、テキスト広告やバナー広告・リッチ広告など、さまざまな種類の広告が掲載でき、一定の金額を支払えば大手Webサイトに掲載してもらうことができます。
ただし、ある程度の予算が必要になり、一度広告を出稿すると内容を変更することができないので、注意が必要です。
DSPとは、「Demand-Side Platform」の略で、広告配信の最適化を自動で行ってれる配信ツールのことを指します。
DSP広告のメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット |
デメリット |
・詳細なターゲティングができる ・類似ユーザーにも広告配信可能 ・広告配信するときの手間が削減される |
・広告の配信先がわからない ・DSPを選ぶのに時間がかかる ・数ヶ月〜数年単位で契約するので、費用がかかる |
DSP広告は詳細なターゲティングができるので、認知したいターゲット層を絞ることが可能です。
また、既に顧客となっているユーザーの行動や属性に類似しているユーザーにも広告配信できるため、さらなる認知の獲得に期待できます。
ただし、DSP広告は配信先が開示されないため、自社の商品やサービスと全く異なるようなサイトに配信されることも珍しくありません。
動画広告とはその名の通り、商品やサービスの魅力を動画として発信する広告のことです。
最近ではYouTubeをはじめとする動画プラットフォームやSNSなどでも見かけることも増えてきました。
数秒で終わる動画もあれば、15〜30秒・1分以上の動画もあります。
動画広告のメリット・デメリットを以下の表にまとめました。
メリット |
デメリット |
・画像よりも多くの情報を伝えることができる ・ユーザーの興味や関心を惹きやすい ・離脱した時間やインプレッション数がわかるので効果検証がやりやすい |
・クオリティによってはブランドを下げることにもつながる ・動画制作にかかる費用が高い ・最後まで視聴されない可能性がある |
動画広告は視覚と聴覚の2つでユーザーへと伝えるため、記憶に残りやすく、興味や関心を惹きやすいのがメリットです。
ただし、動画のクオリティが低いと自社のブランドを下げる結果につながります。
また、せっかく動画を作成しても最後まで視聴されないことがあるため、伝えたい情報はなるべく前半で伝えたり動画の時間を短くしたりするなどの工夫が必要です。
SNS広告とは、Twitter・Instagram・FacebookなどのSNSで配信する広告です。
スマートフォンを所持している人であれば、一度はSNSを利用したことがあるはずです。
SNS広告のメリット・デメリットを以下の表にまとめました。
メリット |
デメリット |
・地域や性別、年齢など詳細にターゲティング可能 ・潜在層にもアプローチ可能 ・一気に情報を拡散できる |
・炎上のリスクがある ・運用コストがかかる |
SNS広告は、地域や性別・年齢などピンポイントに絞ってターゲティングができます。
一気に情報を拡散することも可能なため、認知には非常におすすめです。
しかし、内容によっては炎上のリスクがあり、運用コストがかかってくるので注意しましょう。
KPIとは「Key Performance Indicator」の略で、日本語では「重要業績評価指標」と呼ばれています。
簡単にいえば、目標を達成するための数値指標です。
認知広告におけるKPIは全部で4つあります。
リーチ数とは、広告を表示したユーザー数のことです。
ユーザーが同じサイトに5回訪問して、一つの広告のみ掲載されていた場合でもリーチ数は1となります。
同じ人が広告を何回見てもリーチ数は1です。
リーチ数と似ている言葉として、インプレッション数があります。
インプレッションは、広告が表示された回数です。
そのため、同じ人が同じ広告を3回見た場合、インプレッション数は3です。
似ていますが、それぞれの言葉の意味は違うので覚えておきましょう。
CPCとは「Cost Per Click」の略で、Webサイトの広告を1回クリックされるたびに費用が発生する課金形式です。
クリック単価とも呼ばれており、CPCはクリックされない限り料金が発生することはありません。
ただし、誤ってクリックされたり、競合が多いキーワードで配信する場合は広告費が高くなったりするなどのデメリットがあります。
ブランドリフトとは、自社のブランディングを目的とした広告に対して、接触したグループと接触していないグループの割合を比較して、接触したグループのブランドの認知や購買意欲がどの程度向上しているかを測る指標のことを指します。
アンケートを行ったり、実際にユーザーに直接聞いたりすることによって、認知度や好感度などを測定します。
また、ブランドリフトを調査することで、ブランディング広告を掲載して効果が出ているかどうかを可視化することが可能です。
サーチリフトとは、ブランディング広告を配信したことによって、対象となるキーワードの自然検索数がどれくらい伸びたのかを測定する指標のことです。
検索数の増加傾向や、どのようなユーザーの検索数が上昇したかといったことを見ることが可能です。
Web広告で認知を増やしたいのであれば、マイクロアドが提供するBtoB特化型のターゲティング広告配信が可能なデータプラットフォーム「シラレル」がおすすめです。
シラレルとは、BtoB向け商材の訴求に特化した広告配信プラットフォームで累計導入企業数は1,300社を突破しています。
1000万以上のデータ量を誇る大規模ビジネスデータを利用して、BtoB商品やサービスの認知獲得が可能です。
シラレルでは、企業の情報からビジネスパーソンに向けてターゲティングしたり企業や役職別で反応したユーザーのレポーティングなどさまざまなことが行えます。
以下のような強力なデータベースがあるため、多くのビジネスパーソンにアプローチが可能です。
実際のターゲティング例を紹介します。
企業情報データベースの場合
企業名 |
株式会社〇〇 〇〇株式会社 |
業種 |
建設業 製造業 電気・ガス 情報通信 運輸業など |
業種 |
食料品製造 繊維工業 機械器具卸売業 情報サービスなど |
上場区分 |
プライム市場 スタンダード市場 グロース市場 非上場 |
従業員規模 |
〜50人未満 50〜100人未満 100〜300人未満 300〜1000人未満など |
売上高規模 |
〜5000万円未満 5000万〜1億円未満 1億〜10億円未満など |
決済月 |
3月・6月・9月・12月決算 |
設立年 |
設立5年 設立10年 設立15年 |
企業の特徴 |
子会社が多い 中途採用が多い グローバルに展開している |
事業区分 |
学校 飲食店 工場 医療施設 |
業績 |
毎年増収益の企業 利益率○%UPの企業 従業員数が増加した企業 |
名刺情報データベースの場合
業種 |
IT アパレル 化学 建設・工事 金融 エネルギー ゲームなど |
従業員規模 |
〜30人 31〜50人 51〜100人 101〜500人など |
職種 |
SE デザイン 営業 企画 マーケ 管理部門など |
役職・職位 |
会長 代表 社長 CEO 取締役 役員 マネージャーなど |
本記事では、Web広告を活用して効率よく企業の認知を獲得する方法やWeb広告を活用するメリット・デメリットなどについて解説しました。
企業において認知の獲得は売り上げにも比例してくるため、非常に重要です。
認知を獲得するためにはWeb広告を活用するのがおすすめですが、種類が豊富にあり、専門的知識や運用リソースが必要だったりするなどのデメリットもあります。
そのため、マイクロアドが提供する、BtoB特化型のターゲティング広告配信が可能なデータプラットフォーム「シラレル」の利用を検討してみてはいかがでしょうか。